【宇佐美典也vsろだん】新右翼史観の定義をめぐる論争【日本国紀】

事の発端

かつて田母神俊雄氏の選挙参謀を務めていた宇佐美典也氏。ツイッター上のプロフィールでは「右寄り」となっています。

事の起こりは、そんな宇佐美氏が百田尚樹『日本国紀』の評をツイッターで呟いたことかに端を発します。

左右どっちつかずの明瞭としない、イマイチな内容の書評だったため、これを読んだ左右どちらからも賞讃あるいは叩かれるよく解らない状況に。百田氏も引用RTして罵声を浴びせる始末でした。宇佐美氏自身も次のように苦笑。

この宇佐美氏による書評と、百田氏の罵声については別記事にまとめてありますので、興味のある方は先に参照ください。

【日本国紀】「宇佐美典也vs百田尚樹」に見る論点の整理と、「右寄り」という底の浅さ

2018年12月18日

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書評の内容そのものは個人の感想ですから、「そう思ってはいけない」ということには決してなりません。しかし、もちろん事実誤認や歴史修正主義が過ぎる場合などには、これを糺す必要があるでしょう。

私が気になったのは次のツイートです。

『日本国紀』を「新右翼史観」と位置付けた理由がよく解りません。

新右翼というのは一般的に戦後になって生まれた右翼団体のことを言います。しかし百田氏は「右翼」という括りではなく、むしろ「保守」でしょう。また右翼にしろ保守にしろ、なにより資料として記紀を重んじ、万世一系の皇統を推戴することに変わりはありません。

翻って『日本国紀』は、記紀ではなく魏志倭人伝を重んじたり、皇統断絶と説いたり、宮中祭祀を軽視したり、北朝正統説の採用したりするなど、およそ保守的・右翼的な史観とは著しく異なる立場をとっています。

よって『日本国紀』を「新右翼史観」と位置付ける理由が全く解りません。もちろんツイッターですから「筆が走った」という可能性も考えられます。そこで次のように本人に直接聞いてみました。

宇佐美氏からの返答

この問いかけに対する返答は以下の通り。

つまり「筆が走った」のではなく、岡田英弘氏の歴史観によるものだというのです。

またこの回答と関連して、岡田英弘氏の次のコメントを引用します。

が、よく意味が解りません。

私は、『日本国紀』を「新右翼史観」と位置付ける理由について聞いていたのですが、何故かこれについては答えてくれません。

仕方ないので手元にあった『岡田英弘著作集』を呼んだのですが、結局、宇佐美氏の見解を裏付けるような記述を見つけることができませんでした。まさかホラ吹いてしまったのでしょうか?

しかたないので、もう一度、聞きました。

年明けに回答を約束

これについて宇佐美氏は次のように回答。

年明けに回答していただけるようです。

にしても、根拠を一つ示せばそれで終わりなのに、どうしてここまで引き延ばす必要があるのでしょうか? 全く不思議な話です。

自身のお言葉通り、岡田史観に基づいて、『日本国紀』を「新右翼史観」と位置付けなければならない根拠が示されることを祈念します。

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4 件のコメント

  • >仕方ないので手元にあった『岡田英弘著作集』を呼んだのですが、

    読んだ、であろうことはどうでもいいが、一体あなたは何者なのか、というぐらいの蔵書量。
    変なドラえもん?
    「おかだひでひろちょさくしゅ~」とか言いながら四次元ポケットから呼び出した?
    これまでもすごいと思ってましたがちょっとすごい。

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