中核派の「前進チャンネル」に見る、左系Youtuberという可能性【なぜ面白くないか?】

数少ない左系Youtubeチャンネル「前進チャンネル」

現在、YoutubeではKAZUYA竹田恒泰DHCテレビ、など保守系Youtubeチャンネルが数多くあります。

これらのチャンネルは、ガチガチの保守・右翼層だけでなくカジュアル層にも楽しめるように、様々な工夫をしています。

一方、左翼・リベラル系のチャンネルは閑散とした状態。

唯一、「前進チャンネル」という中核派のYoutubeチャンネルがあり、洞口朋子さんという女性の方がメインキャスターを務めています。

しかしこれがつまらない。何の面白みもない。

画質やエフェクトなどに、平均以上の力を注いでいるのに、誰も見ないようでは意味がないように思えます。

思想的に濃すぎて、社会常識から逸脱している

第一の問題点は、思想的に濃すぎるということ。

たとえば「緊急声明」という動画は、仲間の逮捕を報告するのですが、ほとんど無名に近い活動家の逮捕などに一般視聴者は興味ありません。

 

また動画中で逮捕の不当性を訴えていますが、いくらそんなことを言っても「反省していない」と思われるだけです。そういう常識をわきまえていないのは問題アリです。

たとえば芸能人が逮捕されたら、事務所など関係各位は普通「世間を騒がせて申し訳ありません」と言いますよね? ここで「不当逮捕だ!」なんて言ったら、逆効果となり、社会の理解は得られません。普通はそこまで計算して、本心では不当だと思っていても、対外的には反省しているようにコメントするものです。それが社会常識です。

どうも「前進チャンネル」は、イデオロギーが強すぎて、仲間の逮捕を「弾圧」と妄想してしまいがちです。彼らは真剣に「弾圧」だと信じて発信しているのでしょうが、一般社会は決してその言葉を真に受け取ったりしません。社会常識に則った発言をしなければ大衆の理解は決して得られないでしょう。

カジュアルなのかガチガチなのか解らない

またもう一つの問題は、この「前進チャンネル」がカジュアル路線なのか、ガチガチ路線なのかが全く解らないことです。たとえば次の動画では、普段着の若者たちが現れますが、その内容は逮捕された同志の解放とか、デモ行進の風景だとか、ガチガチの内容です。

 

こういうアンバランスさもさることながら、ガチガチの思想路線は一般ウケしません。チャンネル桜がDHCテレビに淘汰された様を見れば明らかです。圧倒的に多いノンポリが楽しめる内容にしなければ支持を得ることは難しいです。

たとえばKAZUYA氏や竹田恒泰氏は、自身の動画の中で、決して右過ぎる集会やデモ行進に参加した動画を流しません。左を批判しながらも、あくまで自身は真ん中というスタンスをとることで、ノンポリ層への訴求性を得たいからです。こういう所をしっかりホシュから学ぶ必要があります。

笑いの取れないチャンネルは勝てない:主義主張の開陳ではなく、揚げ足取りをするべき

またこの「前進チャンネル」では、世間の関心が全くない主義主張を繰り返し過ぎるきらいがあります。そういうことを毎日聞きたいと思う人はほとんどいません。つまり、「前進チャンネル」は見ていても、おもしろいと思える要素が全くない。

どこかで聞いたことがありますが、選挙戦では、自身の長所をアピールをするよりも、相手の欠点をアピールした方が効果が高いそうです。どうも人間というモノは、他人の欠点を知ると潜在的に喜びを感じてしまうようです。この点で、KAZUYA氏や竹田恒泰氏は非常に動画の内容を工夫しています。他人の揚げ足をとって、視聴者の笑いを誘う要素を様々に入れてくる。思想を語るチャンネルにこそ、こういう工夫が必要なのではないでしょうか。

尚、私は中核派ではありませんし応援もしていませんが、叩きたいと思えるような面白い動画を彼らがつくってくれることを祈っています。

一昔前は左こそトンデモ説の宝庫だったのです。今となっては真面目でつまらない主張ばかりするようになってしまいました。



9 件のコメント

  • 今の左派は良くも悪くも「多様性」が無くなってきているのかもしれません。
    確かに、護憲、反基地、安倍政権打倒では、わーっと凄い数の人数が集まるんですが、安保闘争の頃の内ゲバ上等の時代のような意見の多様性は逆にあんまり無くなってきているような気がします。

    逆に、今の右派はそれこそ誰をどこに分類すればいいのか分からないくらい派閥の分化が起きていたり、意見の幅が大きかったりして、特定の論客同士を並べたら同じ保守のカテゴリーで括れるのかって位の大喧嘩をしそうな組み合わせがいくらでもあったりします(私も保守側の人間ですが、他の保守の方とは間違いなく喧嘩になる自信があります。。。)。ネトウヨ、極右は保守の側から見ても目を顰めるべき存在ですが、逆にそれは右派の多様性の一つの形であるようにも思えます。

    左派の再生は、今メディアで言われているような意見の集合では括れないような、多数派から見れば異端に近いような意見を持つ人がどんどん出てくることが鍵になるような気がします。例えば、平和は唱えるが軍事外交もバリバリに硬派な欧米型リベラルが日本でも出てくれば、安倍政権の「売国」に不満を持つ若年層や保守層が一斉に流れを変える可能性が十分にありえると思います。

    今の日本が、ある程度の軍事外交の独自路線と引き換えに内政を投げ捨てる安倍政権の「売国」か、ある程度の弱者救済と引き換えに軍事外交を完全に捨てねばならない野党側の「亡国」かしか選択肢が無いからこそ、左右両派の中から、従来の主流派の双方から石を投げられつつも、極左や極右とも違う、一般層にきちんとした訴求性を持つ、筋のある意見を持った若者が出てきて欲しいと願っています。

    最後に
    >笑いの取れないチャンネルは勝てない
    笑い(ナンセンス)も確かに重要ですが、個人的にはエロとグロも混ぜながらちゃんとした話の組み立てができることも重要と思います。今の左派の若者って、良くも悪くも「真面目でいい子」ばっかりな感じがするんですよ。

  • >どこかで聞いたことがありますが、選挙戦では、自身の長所をアピールをするよりも、相手の欠点をアピールした方が効果が高いそうです。

    かつてペプシ・コーラがコカ・コーラへの露骨な比較CM、ネガティブCMを打った時は、「日本人は『敵ながらあっぱれ』を好むので、この手の敵を揶揄するようなCMは作られないし、ネタ以上には受けない」と評論されていたはずなんですけどねぇ…
    時代が変わったのか、根はそうだったのか。

      • すいません、そういうつもりではなく。当時はそういう風に言われていましたが、結局の所、日本人も「人の不幸は蜜の味」というか、引っ張れる足は引っ張るというか、そういう感じだったんだなと。
        よくよく考えてみると、当時から下世話なゴシップは大人気でしたし、「出る杭は打つ国民性」とは言われていましたし、ネットの匿名文化ができたらすぐに2ちゃんねるで誹謗中傷合戦が始まりましたし。
        根っこはそうだったんだろうな、という感想でした。あるいは、かつてはそういうところはきちんと隠していて、露骨に行われたら表面上は不快感を示していたのが、隠れなくなってきたのかな、と。

        • いえいえ謝られては恐縮です。ご指摘いただくことは大変ありがたいこと、勉強させてもらいました。
          仰る通り、そういう一面もあるかなぁと正直なところ思いました。
          国民性の変容というのも面白い観点ですね。

  • KAZUYA氏は最近だとsyamuさんやMEGWINを取り上げているし、
    政治に偏ってないのがチャンネル登録者数を伸ばしているポイントだね。
    MEGWINの動画に関してはシバターとか大御所の動画を再生すると関連動画としてKAZUYA氏の動画が出てくるしね。
    チャンネルは50万で頭打ちだと思っていたけど、未だに登録者数が伸びているのはすごいと思うわ。
    将来的にKAZUYA氏がニコ動・Youtube界のご意見番的存在になってもおかしくない。
    竹田氏はつまらん。

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