【日本コピペ紀】講談社学術文庫から無断転載【またか…】

まだまだ続く発見

百田尚樹『日本国紀』はコピペ疑惑の総合商社として名を残すことは確実です。連日、コピペ箇所が発見される異常事態です。一体どれれほどコピペしたのか、おそらく出版した側も正確に把握できていないのではないでしょうか?

今回は、先に事務課リー氏からご教示いただいていた、時岡敬子訳『イザベラ・バードの日本紀行』(講談社, 2008)からの無断転載箇所を紹介します。

比較テーブル

 ご教示いただいていた箇所の比較テーブルを上げます。

『日本国紀』pp. 279-280時岡敬子訳『イザベラ・バードの日本紀行(上)』
イザベラ・バードは「日本ほど女性が一人で旅しても危険や無礼な行為とまったく無縁でいられる国はない」と旅行記に記している。日本ほど女性がひとりで旅しても危険や無礼な行為とまったく無縁でいられる国はないと思う。(p. 484)
世界中を旅してきた彼女にとっては、「ただの一度として無作法な扱いを受けたことも、法外な値段をふっかけられたこともない」経験は稀有なことだった。でもここではただの一度として無作法な扱いを受けたことも、法外な値段をふっかけられたこともないのです(p. 228)
馬子は「旅の終わりにはもかも無事な状態で引き渡すのが分の責任だから」と言って一銭も受け取らなかった。わたしが渡したかった何銭かを、旅の終わりにはなにもかも無事な状態で引き渡すのが自分の責任だからと、受け取ろうとはしませんでした。(p. 229)
これに似た経験を何度もしたバードは、「彼らは丁重で、親切で、勤勉で、大悪事とは無縁です」と書いている。彼らは丁重で、親切で、勤勉で、大悪事とは無縁です。(p. 237)

イザベラ・バードの『日本紀行』(『日本奥地紀行』)には、様々な邦訳が出ていますが、時岡敬子訳をコピペして僅かに改変したことは確実でしょう。

引用する際には参照元を明示するのは当然ですし、引用したならばその訳文を断りなしに改変するというのも信じられない行為です。無断転載だらけの『日本国紀』、果たしてこのような書物が許されていいのでしょうか?

既に相当量のコピペ改変箇所が発見されており、仮に他社で同様に事案が起きていたならば、既に回収・廃版にしていておかしくない状況です。

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3 件のコメント

  • 百田さん今どうしてるんだろうと思ってツイート見てみたら、「Amazonレビュー★5に役に立った押しときました!★1が下になってます」とか「5ページ分の★5レビューに役に立った押しました!」にご丁寧にお礼リプしてました^^;
    今やるべき事はそんな事ではないのでは…

  • パクってあろうことか文章まで直してるとは。盗人猛々しいとはまさにこのことですね。モラルと常識が欠落した作者の人間性が垣間見えるし、またつくづくこれを通した編集者と出版社の神経を疑います。

  • 書物からコピペした挙句文章を都合よく直している様を見て、やっと百田氏の思考回路が分かった。この人にとって学問の公共性は、厳密なルールに基づいた人類の叡智の共有を意味するのではなく、公園にある花はみんなのものだから、自分が少しくらい盗んでも構わないという発想なんですね。だから非難されても、悪いことをしているという意識がなく、むしろ盗んだ花で面白いことをしてみんなが喜んで、しかも儲けられたんだから何が悪い?という反応をする。最初から、歴史書なんて書いてはいけなかった人なのでしょう。Wikipediaを丸写しして平然としているこの方の態度が私は全く理解できなかったのですが、今回ようやく腑に落ちました。ありがとうございます。

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