【日本国紀】靖国神社のコラムまで事実誤認【奉納したらしいけど大丈夫?】

杜撰な記述

『日本国紀』の著者・百田尚樹氏とその信者たちは、コピペ騒動があってもそれを「些細なこと」と位置づけ、本書の価値は第十二章以降(近現代)の価値は些かも揺らがないと強弁します。

が、一事は万事と言います様に、『日本国紀』の第十二章以降(近現代)においても大小さまざまなミスが確認されます。そんな中で今回紹介したいのは、チョックリー氏がツイッター上で指摘している、「靖国神社」コラム箇所の問題点です。

チョックリー氏は次のように修正案を提示します。

『日本国紀』p. 285(第5刷)
チョックリー氏修正案
東京招魂社は明治一二年(一八七九)に靖國神社と名を変え、西南戦争、日清戦争、日露戦争、日中戦争、大東亜戦争で戦没した軍人を祀ることになる。東京招魂社は明治一二年(一八七九)に靖國神社と名を変え、西南戦争、日清戦争、日露戦争、日中戦争、大東亜戦争などで戦没した軍人を祀ることになる。
戊辰戦争で賊軍として戦って死んだ人は祀られていない。また維新の英傑でありながら後年暗殺された伊藤博文や大久保利通なども祀られていない。戊辰戦争で賊軍として戦って死んだ人は合祀されていない。また維新の英傑でありながら後年暗殺された伊藤博文や大久保利通なども合祀されていない

僅かな言葉の差ですが、この差こそが「事実」を語る上で極めて重要になってきます。この修正案を提示する理由についてチョックリー氏は次のように述べています。

日本国紀に記述されている明らかな「嘘」:靖国神社編

まとめ

このようにチョックリー氏が指摘するように、『日本国紀』の靖国神社の説明は非常に粗雑で、正確な情報を提示していません。百田氏や有本氏は本書を靖国神社に奉納したそうですが、英霊を粗末に扱った罰が当たらないか心配です。

ところで百田氏やそのファンは、このような錯誤を「些細なこと」と言うかもしれない。しかしそのような言説は、歴史の重みを非常に軽んじていると言わざるを得ません。些細な「事実」の積み重ねこそが「歴史」を正確に描いていくということなのです。その地道な作業を疎かにした百田氏に歴史を語る資格が果たしてあるでしょうか?

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1 個のコメント

  • 仕事雑すぎ。Wikipediaコピペも問題だけど、この種の読者の誤解を招く不正確な文章も、相当罪深いと思う。最終的に不利益を被るのは読者だし。

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