【悲報】『日本国紀』、第5刷でこっそり改竄するも、かえって重大なミスを犯してしまう

歴史修正主義ならぬ著作修正主義

百田尚樹『日本国紀』は、内容の錯誤のみならず、Wikipediaなどからの無断転載箇所が多数見つかり『日本コピペ紀』『日本ウィ紀』と揶揄されたり、こっそり重刷時に「改版」の指示なく内容まで書き換えてしまったりとお騒がせが続いています。

今回紹介したいのは、第5刷の時に書き替えられた「ゴールデンブック」の箇所が、かえって重大なミスを犯しているという指摘です。

【続報】『日本国紀』、第5刷で次々と改竄【ゴールデンブック、コミソテルソ】

2018.12.03

修正箇所の仔細

肝心の修正箇所は次のようになっています。

つまり第1刷には「ユダヤ人脱出に尽力した、樋口季一郎・安江仙弘・杉原千畝の三者の名前がゴールデンブックなる記念碑に刻まれている」という旨の記述がありました。しかし、Hiroshi Matsuura氏によって、これが誤りだと指摘されたため、第5刷では「日本政府にも陸軍にも民族差別の意識が無かったこと、そして人道主義の立場をとっていたことがうかがえる」という記述に置き換えられています。

かえって重大なミスを犯していると指摘

しかし、第1刷の誤りを指摘した張本人であるHiroshi Matsuura氏が、この第5刷の修正について「もっと重大なミス」を犯していると次のように指摘します。

まとめ

つまり、「ユダヤ人対策要綱」は親シオニズム的な安江仙弘大佐個人の思想性が色濃く反映されたものであるから、必ずしも親ユダヤ(反民族差別)が日本政府や陸軍を代表する声なのでは決してなかったというのです。

たしかに戦前・戦中期の書物を読むと「ユダヤ禍」という反ユダヤ的記述が多く見られますので、日本全体が親ユダヤだったということは有り得ないことはすぐに解ります。このような一部の言説だけを取り上げて、全体に適用してしまうのは保守の悪い癖です。しかも今回は、一つの「親ユダヤ的行動」だけを取りあげて、日本や陸軍に「民族差別の意識が無かった」とか「人道主義の立場」だったとまで言い切ってしまっており、これは明らかな拡大解釈でしょう。

【追記】同氏によるさらに厳しく詳細な指摘。

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1 個のコメント

  • なんでも日本スゴイに利用しようとするから、事実が歪められ、偏向する。なんでも反日に利用する韓国と何が違うんだか。

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