【速報】『日本国紀』、無断転載箇所を第5刷にて大幅改竄

改竄作業が続く

本ブログにおいて、百田尚樹『日本国紀』が「改版」や「修正」の事実を隠したまま、その内容を書き改めていることを指摘しました(第4刷における「男系」の定義修正)。

今回、入手することの叶った第5刷を早速検討したところ、無断転載が指摘されていた箇所が大幅に改竄されている事実を突き止めましたので報告します。

【朗報】『日本国紀』、こっそり「男系」の誤りを認め修正

2018.11.30

仁徳天皇の逸話

まず、『日本国紀』(p. 53)にある仁徳天皇の逸話が、大阪新聞に掲載された真木嘉裕氏の意訳からの無断転載・改変であると報告されていました(関連記事)。本箇所について第5刷では、真木嘉裕氏の意訳を参照した旨が追記されました。

いわば、第1刷が「著作権法侵害状態」であったことを認めたことになります。

ザビエルとフロイスの混同箇所

またフランシスコ・ザビエルと、ルイス・フロイスを混同している箇所があり、加えて、その箇所も先行する日本語訳から無断転載している状態でした(pp. 149-150)。この箇所に至っては2ページにわたり大幅に書き改められました。

「盗みを憎む」という日本人の美点を紹介しておきながら、百田氏自身が堂々と「無断転載」していたとは情けない限りです。

要訣

以上をまとめれば次の点が指摘されます。

  • 『日本国紀』の第1刷において「無断転載」箇所が存在し、加えて著作権法に抵触する状態であることを百田尚樹氏ならびに幻冬舎は認めた。
  • 当該箇所は第5刷において著作権法に抵触しないよう書き改められた。ところが裏書き、はしがきなどに「改版」もしくは「修正」した旨が書かれていない以上、この作業は「改竄」である。


しかし幻冬舎の対応は極めて不誠実です。発売後わずか二週間(第1刷:2018.11.10、第5刷:2018.11.28)ほどで内容が改竄され、しかも現在書店では改竄前の第1刷から、改竄後の第5刷まで並んでいる状態です。通常ならば第1刷から第4刷までは回収・交換・返金するのが筋ではないでしょうか? 以上の件について幻冬舎は未だ沈黙を守っており、倫理的に問題があると考えます。

【追記】本件以外の改竄箇所、ならびに予想される今後については下記の記事を参照ください。

【祝2%超え】Wikipediaなどからのコピペ量を計算してみた【日本コピペ紀】

2018.11.21

【まとめ】百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎, 2018)の関連記事まとめ

2018.11.17

【日本コピペ紀】Wikipediaやウェブサイトなどとの類似表現報告まとめ【日の丸すら】

2018.11.16
 

56 件のコメント

  • もうひどすぎて言葉にならないんだけど、百田、有本、見城はこのままこの件に触れずに逃げ切るつもりなんでしょうね。ザビエルが見た当時の日本人になんか申し訳ない、本当に恥ずかしい、そんな気持ちになった。

  • ネットでデマ流して責任取らず放置したままのネトウヨ行為を紙媒体の30万部、40万部規模で行なっているとうい事ですね。何でも良くて適当に人気作家に書かせて修正史観広げて憲法改正世論作れれば後はどうでもいいんでしょうね。行政、国会の規範が思いっきり底抜けてるのがドンドン広がってきてる。

  • 発売当初に間違いの指摘やら色々言われてた時に、懸命に擁護してた人達の梯子を外した形になりましたね。
    擁護そのものが意味を成さなかった訳で、信じてた読者層が気の毒ではあります。

  • もうこうなったらどこまでこっそり改版を重ねて、どこの段階で正誤表出して幸福の科学方式で開き直るか、とことん付き合ってみるしかないんでしょうね(ノ∀`)

    恐らくは保守サイドの方々とは思うのですが、今回の件で百田、有本両氏に本当に失望したという意見多いですね。私もそうなんですが、ある意味では安心した面もあります。今まで、両氏の歴史に対する認識や政治姿勢で自身と100%相容れない点がいくつもあったので、ようやく「ああ、根本的に住んでる世界が違う人達なんだ」と割り切れるようになりましたから(ノ∀`)

    • そう仰られる方は多いです。保守の方で応援してくれる方が多くいて頼もしいです。本書は左右関係なく批判すべきものだと思います。

  • 批判者は文法並びに執着的右傾思想への糾弾姿勢が汉语中国人っぽくて、一般の日本人にとって単なる著作権擁護姿勢でなく政治的排斥意図を色濃く感じる。
    最終行の「倫理的に問題的であると考えます。」、この表現は日本人には理解不能な誤植で、中国語の「的」”〜の〜”からの誤用と受け取れる。
    中国は好きなのだが的を外した愚痴愚痴長い批判は見ていて逆に不快感を覚えるため簡潔に要点をわかり易く伝えるべきと考える、
    ただし本件は中身がスカスカなのでそもそも糾弾すること自体馬鹿げていると普通の日本人なら嫌悪感を感じるだろう。

  • 著作権とかの問題は確かにいけないことだけれども、それだけでこの本を批判できるものなのか? 著作権の部分に問題があったのは分かったけど歴史的内容自体に問題はあったのか?
    著作権の問題はあったとしてそれがデマだと批判するのはおかしくないか?
    そしてこの本を読んで賞賛してる人を百田尚樹の信者と言って勝手に一括りにまとめて批判してる奴もいるが、それこそお前達の声高々に批判する偏見じゃないのか?
    コメントしてる奴らの一部は結局足を引っ張って批判したいだけにしか思えない。

  • 認めて謝罪して対応もしただけマシなのでは
    こういう場合間違いを認めすらしない人達も多い訳ですし

  • 自分の意見・感覚にすぎないものを「一般の日本人にとって」とか「普通の日本人なら」とか一般化して語るのは止めたほうがいいですよ。
    そもそもこのサイトは、昨今の「保守論壇の行き過ぎた言動」を憂い適切な反論を加えていくために開設された(『コンテンツポリシー』より)のだから、内容が「右」への批判中心になるのは当然のこと。また「政治的排斥意図」があろうとなかろうと、管理人氏が中国好き(もしくは中国人)だろうとなかろうと関係なし。肝心なのは論の中身。

    ちなみに ここの『日本国紀』批判で著作権問題が多く取り上げられているのは、当初 内容を中心に批判する予定が→ 無断転載の疑い報告が相次ぐ→ 出版サイドに問合せても不誠実な対応に終始する ――という状況から結果的にメインコンテンツみたいになっていっただけで管理人氏にしてみれば予想外の展開だったのでは。
    そして内容の誤りについてもこっそり修正し流通させていることが発覚した。

    こうした出版サイドの「不誠実さ」は思想の左右や国籍を問わず批判されてしかるべき…というより絶対に誰かが批判しなくてはならない、内容の誤り以前の重要な問題だと私は思います。

    追伸:管理人様へ
    『日本国紀』への「的を射た適切な批判」記事に毎回感謝です。比較画像やテーブルなどでとても解りやすいですね。

  • ところで書籍に内容の転載許可は取られているのでしょうか?
    引用に要する表記等も観られず、(管理人様に入るかは解りませんが)併せて広告収入に繋がる表示のあるページに掲載されているため、この記事自体が著作権的の指摘を受けないか心配になります。
    書籍の引用映像や掲載にあらぬ指摘を受けることが無いよう願っております

    • この状況を見て、自分の著作家や出版人としての姿勢を見直さないなら、この本の関係者はそれこそ「普通の日本人」ではないだろうなと言う気がしますよ。

  • 歴史書は、実際に見た人以外は、なんらかの文献を根拠にするしかないのに、これは、そういう、当たり前の部分がスルーだから、スゴい歴史書だよね。桐生操も孫引きだらけで、酷いと思っていたけど、一応、出典くらいは有ったからなぁ。

  • パクリや改竄といったファクトとしてアウトな行為の断罪が終わったら、本文とコラムでの歴史認識の姑息な書き分けや欧米の歴史を捻じ曲げての日本スゴいとか、現在の日本史の通説を無視した五十年前の歴史理解とか、中身の論証もすべきですよね。

  • あはは、購入者はほぼ気にしないのが今後の著者の新刊で証明されるのではないかな?

    騒ぐのは左界隈と売れない作家と、自称日本人さんとか自称保守さん、百田さん信じて買ったのにさん、だと次回作で証明されるのが楽しみ。

    • こんな本が売れてる現状を思うと、ますます日本を好きになれなくなって悲しくなりますよ。情けない国。

    • 自分自身の誤りを認めず、陰でこっそりと修正して居直る人が愛国者にふさわしいだろうか。そんな人の口にする「愛国」という言葉の重みはどれほどのものなのか。この国を作った立派な先人たちがこれを見たらどう思うだろうか。あなたはそんな疑問を持たないのだろうか。

  • 上のコメント(2018年12月3日 3:04 AM)は、匿名さん(2018年12月3日 12:00 AM)のコメントへの返信です。掲示位置が離れちゃったようなので念のため。

  • 「純愛」で完全なフィクション作家だと判明した人物が何故これだけ支持されるのか
    これは完璧に百田の稼ぎに右と言われる人達が利用されてるだけに見える

  • 私は信頼して買った読者の一人ですが、このような不誠実な対応は看過できませんね。
    自らの誤りを認めて謝罪をするということは決して恥ずべきことではないと思うのです。むしろ、そうしないことを恥ずべきです。
    非情に残念です。
    もう二度とこの著者の本を買うことはないでしょう。

    • 百田に言っているなら、書く場所を間違えています。

      管理人氏に言っているなら、引用の定義をもう一度勉強してから出直してください。

      パクリ本を問題にしているのに引用の意味が分からない、とか無しですよ。

  • > 自分の国に誇りを持って、なにが悪い!!

    別に悪かねぇよ。
    過去から目を反らして都合よく捏造した歴史の中に逃げ込まないと誇りを持てないのが恥ずかしいだけだ。
    本当に日本が好きなら、過去の過ちは過ちとして認めた上で、これからは俺の好きな日本にそんな悪い事はさせない!となるもんだよ。
    お前の愛する「日本」は、たかが過去の過ちを認めたくらいで誇れるものが無くなる程度のものなのかい?
    俺は違うなあ。

  • コメントしてる日本国紀ファンらしき人、「ちょっとパクったくらいでごちゃごちゃうるさいな」って、ドラえもんパクってた中国人と同じ思考だよ。素晴らしい日本だと思うならその精神を守る努力をしようよ。好きなものに対しても公正な目を忘れちゃいけない。

  • 百田さんと百田信者に何を言っても聞く耳持たないよ。こんなの平行線だから
    あいつ、なんか胡散臭いというイメージ貼られても、結局ついていっちゃう層がきっちり買い支えてくれる商法
    それでも百田は文筆家としてきっちりと裁きは受けてほしい

  • 「(ファンにとっては)全体はとてつもない面白い出来なのだから1%や2%の剽窃くらい無問題」とか「(恐らくは事実を知らない)大多数の購入者はこんな問題気にしない(という希望的観測)」とか言う人が、同じ保守に分類される人たちに多数いる・・・という事実がちょっと信じられない。

    今までのパクリ疑惑で絶版になった書籍の中には、そもそも故意なのか単なる偶然だったのかも分からないようなものも色々あったのかもしれない。作者にとっては本当の自信作だったものも少なくなかったのではないかと思う。でも、疑惑が表面化した段階で「少なくとも商業作品としては引導を渡す」というのが出版業界の良識だった。今回の件はその最低限の良識すら、ベストセラーの金看板を前に踏み躙られつつある、というのが最大の問題点。しかも、それが保守側に分類される人間によって引き起こされている・・・というのが本当に日本人、特に保守主義者の拝金主義的な堕落を示しているようでならない。

    百田氏のファン、あるいは百田・有本両氏とその取り巻き達の中には「今までの出版業界の良識と慣例に則って然るべき裁きを下す」行為に対して、「言論弾圧だ」と騒ぐ人もいるのかもしれないが、それは全く筋が違う話だと思う。

    今まで回収・絶版になった剽窃疑惑の本だって、熱心な読者の中には出版社の判断に不満を持って、回収本を密かに手元に置きつづけることで作者の伝えたかった本意だけでも汲み取ろうとする人はいただろうし、作者側にだって商業展開を諦めてでも「作品の真意を世に問おうとする」行為自体は今までだってあっただろう。少なくとも、電子書籍、Webでの公開、あるいは同人活動などの手段によって現在はそれがもっともっと簡単になってる。

    別に所持している事自体で検挙されるわけでもないし、やろうと思えば戦前の発禁本みたいに問題箇所だけを黒塗りなり白抜きする形で、商業出版とは全く異なるルートで頒布する方法はあるんだから、本当に百田氏の執筆内容、特に剽窃の指摘箇所以外の箇所の内容に絶対の自信があるんなら、余計に出版界の良識に従って胸襟を正して欲しいし、不満があるなら相応の方法で表現闘争を続けてほしいと思う。

    個人的には黒塗り含み、随時内容が差し替えられていくと言う前提で電子書籍化して、「此が話題の発禁本、その真意を自らの目で確かめよ!」とでもやれば、現状の紙の書籍以上に話題になるんじゃないかと思うし、百田氏が拝金の為ではなく本当に「歴史書を通じての日本人の意識変革」を望むのであれば、今の時代この方が紙の書籍なんかより遥に影響力を残せる可能性が高いとも思う。

    言論弾圧というのならそういう手段すら奪われてから言って欲しい。戦前の発禁本関係者の資料(エロ本が多いけど)を見ていると、百田氏サイドの現状の主張って単なる保身でしかなくて本当に甘ったれてると感じるよ。

  • 日本の国益になるので右も左も肯定する。

    しかしパヨクは別物。

    日本は過去の過ちを認めてるばかりか、自虐史観まで根付いている。

    しかし何度も何度も謝罪と補償を要求するパヨクのシナ朝鮮派どもに頭を下げ続けた結果、いいかげんにしろよとキレるのは普通だろうが。

    パヨクとは断固として戦うべき。

  • ネットの有識者が指摘を続けた結果、”本当の”日本国記が完成するかもしれないと思うと、なんだか納得いかないですね。

  • 10年後の論檀netさんで
    【速報】『日本国紀』、第145刷にて改竄終了、ついに完成
    とかなったら楽しいですね。

    でもその前に
    【速報】『日本国紀』、ついに回収、著作権法違反で訴えられる
    かなあ……

  • >12/03 11:04pm

    都合の悪い事については丸々記述をすっぽかしてる様な本だから、それは無いと思われ。
    戦前左派の文学運動など、百田の嫌いなものは「こういう敵が居た」どころか存在そのものを無視してたりするし、多分指摘しても絶対加筆しないでしょ。
    あからさまに間違ってるところは何とか誤魔化せても、百田の嫌いなものは決して加筆されないだろうから、客観的な通史にはなりようが無い。
    その心配はとりあえずしなくていいと思う。

  • すごい!
    確認がとれたとこは修正したんですね。これはもう百田さんだけでなく、皆さんの知識も入った立派な歴史書になるのではないでしょうか。
    素晴らしい!

  • “改竄” ではなく単なる “修正” では?という方が何人かおられますが、それはあまりに幻冬舎寄りの見方でしょう。ホームページ等で訂正箇所を知らせるなりしてるならともかく、こっそり書き換えダンマリを決め込むのは改竄と評価していいと思います。
    内容を正しくしたのだから、悪く変えるイメージの「改竄」という言葉に違和感を覚えるのも解らないでもありませんが、結果、間違った内容のまま信じてしまう読者が相当数出るだろうことや、旧版を今現在も黙って売り続けている版元の不誠実さは、少なくとも単なる「修正」という表現では済まない行為だと思います。

  • ミスもあるが日本人なら読んだ方がいい。
    批判する人たちは日本嫌いで隣国好きな人が多いのも知っておくとさらに面白い。
    日本の近代史は米国の機密文書が公開され、真実が明るみになりつつあるので、そちらも調べるとさらに驚愕する。

  • >こめむし さんへ
    「ミス」があったと認めたのなら版元は、その旨を告知し返品・交換か正誤表配布など何らかの誠実な対応を取るべきだと思いますがね。でも実際はこっそり改版し、かつ欠陥品も黙って売り続けると言っている(※問合せへの回答)わけです。発売前は執筆状況を逐一ツイートするなどあれだけ宣伝していたのに。
    そんな不誠実な日本人がいることを同じ日本人にあまり紹介したくないなあ。とても「読んだほうがいい」なんて言えない。

    なお、米国機密文書がいくら公開されても、あなたの文面から察するに自分に都合の良い内容だけしか信じないでしょうからあまり意味はないでしょう。

  • そういえば「仁徳天皇の逸話」の件、訂正は単に「真木嘉裕氏の意訳」だったことを追記しただけなんですね。つまり、津原泰水さんが指摘していた 真木意訳の間違い部分(=「宮殿は破れている」というおかしな日本語)はそのまま掲載され続けているわけだ。
    原典に当たらず他人の仕事に楽して乗っかった罰ですね。

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