【朗報】『日本国紀』、こっそり「男系」の誤りを認め修正

承前:「男系」の定義ミス

これまで本ブログは、百田尚樹『日本国紀』の「男系」の説明が間違っているとことを厳しく批判してきました(速報記事)。本書は保守論壇誌で活躍する方々が著者・編集者・監修者を務めているにもかかわらず、「男系」の定義すら知らず、加えてその間違いに気が付かないことは許されないことだと考えたからです。

この誤りが発覚した後も、百田信者の方々や、「かんしゅうしゃ」谷田川氏などは、この誤りを決して認めることなく、『日本国紀』を斜め読みして「間違っていない」と強弁してきました。

谷田川惣氏、『日本国紀』の「男系」記述箇所を「痛恨のミス」と認める

2018.11.25

『日本国紀』「男系誤謬説」への誤解を糺す

2018.11.12

こっそり修正

ところで昨晩、『日本国紀』の第4刷でこの箇所の記述が訂正されていることを報告いただきました(改版の記述なし)。次のように最新版では修正されているそうです。

【修正前】『日本国紀』初刷

日本には過去八人(十代)の女性天皇がいたが、全員が男系である。つまり父親が天皇である。

 百田尚樹『日本国紀』幻冬舎, 2018, p. 33(初刷)

【修正後】『日本国紀』第四刷

日本には過去八人(十代)の女性天皇がいたが、すべて男系である。つまり父親を辿ると必ず天皇に行き着く。

 百田尚樹『日本国紀』幻冬舎, 2018, p. 33(第四刷)

公式に「男系」の定義が間違っていたことを認めたということでしょう。

にしても、こんな根本的な誤りがあったわけですから、公式コメントなしにこっそり修正してしまうとは不誠実な行いであると思います。

実際の比較画像

第1刷と第4刷は交換可能?

このような内容にまで至る修正は「誤植修正」の範囲を超えているのではないでしょうか? また裏書きを見ても単に「第4刷」とあるだけで「改版」などの記述はありません。刊行一月も経たないうちにこっそり内容まで修正するとは、第1刷は「初期不良品」なのではないでしょうか? 第3刷以前の『日本国紀』を持っている人は、第4刷と交換してもらえる権利があっても良いように思えます。

そんな電凸の結果については以下の記事を参照ください。

【まとめ】百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎, 2018)の関連記事まとめ

2018.11.17

【日本コピペ紀】Wikipediaやウェブサイトなどとの類似表現報告まとめ【日の丸すら】

2018.11.16

13 件のコメント

  • 男系の件について記事にしていただきありがとうございます。
    いつも面白おかしく拝読しております。

  • 書籍には消費者センターのような通報先はないのでしょうか?出版社としての矜恃どころか常識すらない、非常に悪質な対応だと思います。幻冬舎は出版業を営む資格なし。

  • どうでもいいわ。こういうのはお堅い人たちに任せるに限るや。

    こんな一個人の誤植でイライラしてたら精神がいくつあっても足りねぇわ

  • 初版本で良かった!
    カスな歴史学者が多すぎるのが根本的な問題。今までが酷かった。この本はきっかけ。
    やっぱり、初版本は嬉しい!!

  • 南京事件ですが、wikipediaの南京事件論争にはこのようにかいています。
    「百田尚樹 は、「日本国紀」等で否定論(日本が占領した後、20万の南京の人口が後に25万になるほど治安がよかった。当時の写真に中国人が治安よく平和に日本軍占領後に過ごす姿があるので虐殺はウソなど)を資料根拠を示せず展開」しかし30万人殺害説は疑問ありとしても、その他の否定論は事実誤認・疑問点ありの可能性あり」

    「当時の南京の人口は日本軍占領直前は20万で、占領1ヵ月は人口25万と記録。日本軍占領後、治安がよくなったので人口が増えた?」
    「人口が増えたのは、南京市全体というより、あくまで欧米人の南京安全区国際委員会が守る南京安全区であり、人口の増加は、占領後の安全区に入った人口。その理由も、南京市内で欧米人に守られている(日本軍の立ち入り制限ある)安全区へと市内から潜んでいた人口が流入したため」

    「「南京歴史戦」ポストカード(旧日本軍の南京占領時の中国人の南京にて平和に暮らす人々や日本軍と交流する姿を撮影した報道写真を使った数多くの絵葉書か)から、平和で治安の良い南京の姿を現した南京戦直後の写真から判断して南京虐殺等ありえないという」
    「そもそも「「南京歴史戦」ポストカード」の多くは、難民区(安全区)つまり、日本軍人の立ち入りが制限され、南京の多くの民間中国人が避難している地域で、その安全な居住を欧米人の南京安全区国際委員会が守っていた場所で撮影されている」

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