一泊1700円!東京最恐のボロ旅館に泊まってみた!

南千住に「トトロの家」がある

文/宮本タケロウ Twitter

東京・南千住にジブリアニメのトトロが住んでいるような通称「トトロの家」なるものがあるというので、行ってきました。

(台東区・南千住の地図)

東京メトロ日比谷線南千住駅から浅草方面へ徒歩10分。南千住と浅草の間の地域は「山谷」と呼ばれ、昭和20年代後半から日雇い労働者が集まり始め、簡易宿泊施設が密集し、いわゆるドヤ街として成り立って、今に至りますが、平成になってからは日雇い労働者の街というよりも、生活保護受給者の街となっているようです。

木と家の主従関係が?

「あしたのジョー」でおなじみの泪橋交差点を過ぎて約5分ほど歩いたところにそれはあります。

(木が家なのか、家が木なのか)

…うん、「トトロ」だね。もしくは「ラピュタ」でもなんでもいいんだけど…

(「ゴゴゴゴゴゴ」っていう効果音入れたい(笑))

いずれにせよ下町の閑静な住宅街にいきなり「ロストワールド」的な空間がひょっこり姿を現します。

もはや木と家の主従関係がわかりません(笑)ここだけ武蔵野の原生林が残ったような?

ようするに都会でもほっとくと木が生い茂るんだね。

(すごいでしょ?看板埋もれるんだよ。)

旅館「いなりや」

通称「トトロの家」の正式名称は「いなりや」。実は宿泊施設なんですね。

旅館というか、簡易宿泊所というか…

ここまで来たからには頑張って一晩泊まろうと思ってるんで、中に入ります(でも、人いんのかな?)。コワイ...

(ほの暗い館内)

―すみませーん!

「ああ、ああ、ハイハイ」

恰幅の言い150㎝くらいのホビット的なおじさんが出てきた。

―すみません、一泊泊まろうと思ってるんですけど...

「ああ、はい、どうぞどうぞ。今準備しますねー」

(ガムテープのえげつなさ…)

一応、一泊1700円らしいが、泊まれんのかどうか不安だったが、大丈夫らしい。

中をじろじろ見ていると、

「うちはねー、もう50年前に建てられたんですよ。住んでる人はもうぜんぜんいなくてねえー」

40部屋くらいあるのだが、今の宿泊者(というか居住者)は10名ほどらしい。

シーツは洗っているのか?

案内された部屋がこちら。

(ここが都内最安、一泊1700円の部屋)

2畳ほどでブラウン管のテレビと扇風機。ベッドは寝そべるのをためらうような色をしている。インドの安宿か。

―すみません、シーツ洗ってあるんですよね?(我ながら失礼な質問だな、オイ)

「洗ってますよ、もちろん。」

(ベッド)

ま、そう言ってんだからそうなんだろう。

「お風呂とか入るよね?ちょっと場所だけ案内するね」

驚愕の水回り

トイレやお風呂も見せてくれた。

(お風呂、床はタイルがはがれコンクリートが剥き出しに)

ふうむ…

(漢字とUFO?まるで現代アートのようだ)
(風呂の中の窓…ガムテープ大活躍!)
(湯舟…)

ま、お湯は綺麗そうだな。追い炊き機能がなさそうだから、お湯は毎日替えているはずだ(たぶん)。

こちらはトイレと洗面台。

(右の洗面台の下、何があったらこんなにガムテープ貼るの!?(笑))
(洗面台:タイルがはがれ、コンクリがむきだしに)
(小便器:廃墟の病院みたい…)

ベタにネズミがそばを走る!

トイレの写真を撮っている時に、不意にゴミ箱の上がガサっと動いた。

―ウワァッ!!

「あ、ごめんね、ネズミいるから」

なんだ、宿泊客が部屋を案内されている時に、そばをネズミが通るって!

ベタすぎだろ!仕込みか!?

(入り口からまっすぐ来たところ、昭和初期の学生寮的な?)

一通り、館内を案内された後、宿泊帳簿に綴じるから名前を書いてくれと、紙を渡されるのだが、なんとその紙…なんかの広告の裏紙...!

広告の裏紙に宿泊客情報を書かせる…

「じゃあ、ゆっくりしてね。明日の朝は10時までに出て行ってくれればいいから」

(ここが台所だそうだ)
(洗濯機が二階に設置してあります…らしい)
(ドヤ街あるある、指名手配犯の手配ポスターがよく貼ってある。西成もそう。)

―ありがとうございます...

とは言ったものの、部屋を閉め切ってるはずなのに、なぜか蚊がいるし、言いようのないにおいが部屋に充満している。汚れた床と汚れた壁と汚れた天井に囲まれて、空気もきっと汚れている。その場にいるだけで疲労がたまる居心地の悪さだ。

(部屋の中(左の物体は僕の指です))

恐らくは、人の汗、埃、ハウスダスト、ノミやシラミ、蚊、いろんなものが50年分たまっているのだろう。

「トトロの家」は「腐海」だった!

そうか、わかったぞ、ここは「トトロの家」ではなく、風の谷のナウシカの「腐海」だ!

(「腐海」の中から外界を見るとこんな感じになる)

やはり、どう考えても腐海で一晩は過ごせそうにないので、一通り写真を撮って外へ出ることにした。

「ふう… しかし南千住って町は難儀だねえ、吉原に行けきゃソープ、その隣の山谷には生活保護受給者のドヤ街、鶯谷に行けばデリヘル… ちょっと行きゃあ浅草寺や東京スカイツリーもあるんだなあ… つくづく、多様な町だねえ…」

(空部ヤあります 自炊できます)

いなりや、一泊1700円、南千住から徒歩15分。空部屋あります。自炊できます。

我こそはという方、ぜひご宿泊にいらしてください

不動産販売会社のチラシが郵便受けに入っていたので、そのうち取り壊されて更地になってしまうかもしれませんよ! お早めに!



14 件のコメント

      • Pvが悪いんじゃない、おまえの居場所が悪いんだよ
        とっととオリジナルブログ立ち上げてそっちでやれ
        カネ欲しさに振り込め詐欺の一員なんかしてんじゃねーよ

  • 宮本タケロウさん、見事!(笑 今まで心地よく無い記事が多かった…しかし、ここまで心地良く無い記事、取材、これには脱帽! 久しぶりにスゴイ記事…いや、笑えた。ここに一ヶ月居るなら、¥51,000-な訳で、理解不能の「高額宿」の詳細取材に、ただ感激しています! 宿は満室…なのね?(笑

  • 浅草から白髭橋にかけて、隅田川のホームレスもすげえな、あそこ。
    真冬でも川べりで寝てるもんな。

    タケロウは東日暮里育ちなんだろ?

  • え~、東京生まれ東京育ちですが、こんなワンダーランドが!
    面白い記事でした、次回期待します!

  • 泊まろうとして金を払ったものの居心地の悪さに逃げ出して、泊まっては居ないな。
    題の「泊まってみた」は余り正しくない。しかし他の嘘記事と比べると、ましかもね。
    此処も既に廃墟だ。論壇netは既に死んでいる。

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