【トンデモはトンデモを呼ぶ】天界との通信によって『日本国紀』の間違いが見つかる。

トンデモはトンデモを呼ぶ

奇書、百田尚樹『日本国紀』(別名:『日本コピペ紀』『日本ウィ紀』)は、ツイッター上などで凄まじい反響を得ています。

所でこの反響はスピリチュアル界にまで影響を及ぼしており、なんと超古代史を信じられている団体Shanti Phulaが、この『日本国紀』に言及するという全く不可思議な現象を生み出しています。

本記事では、そんな不思議なトンデモ議論を扱っていきたいと思います。

万世一系をスピリチュアルに主張して、『日本国紀』を非難する

スピリチュアル団体Shanti Phulaは、万世一系(但し後述するようにやや特殊)を信じるため、『日本国紀』に対して批判的な態度を取ります。なぜなら『日本国紀』は、本ブログで紹介してきたように「男系」の定義に問題があり、さらに王朝交替説を唱えるなど、万世一系の皇統を否定しているからです。

この『日本国紀』の錯誤的記述を受けて、Shanti Phulaでは、皇室は孝明天皇(明治天皇の父)までは万世一系だったと新説を主張し出します。

日本の皇統は万世一系ということになっているので、天皇の父親を順次遡って行くと神武天皇に辿りつく。さらには、天照大神まで辿りつくということです。
実は、このことは孝明天皇までは正しいのです。ホツマツタヱを読むとわかりますが、神武天皇はもちろん、天照大神も実在の人物でした。孝明天皇が天照大神の血を受け継いでいることは、私の直感によって確認しており、中西征子さんの通信文でも確認できます。

Shanti Phula

ここで神武天皇と天照大神の実在論証に用いらている『ホツマツタヱ』という偽書(江戸時代中期に成立)というのもアレですが、それ以上に、孝明天皇(明治天皇の父)が万世一系に連なることを証明する根拠が「私の直感によって確認」と「中西征子さんの通信文」というのが酷い。特に中西氏の通信文というのは、チャネリングによる天界との通信だというのです。次のようなチャネリング内容だそうです。

9.天照大神〜神武天皇〜応神天皇〜孝明天皇まで、途中に天武天皇からの七方八代の天皇を除いて、いく人かの例外は別として、歴代天皇はみな天照大神の男系の血を受け継いでいたと思うのだが正しいだろうか?

:おっしゃる通りです。

……約300万年にわたる男系でつながる系図が存在し、孝明天皇まで続いてきたのです。

Shanti Phula

チャネリングで天界から教えてもらったから正しいというシンプルかつ最強の論法。これによって百田尚樹『日本国紀』の「万世一系」理解の間違いが証明されたということなのでしょう。

ところでこの団体の理解によれば、明治天皇以降の血統はイスラエル系の血筋であり、本来の天皇血筋ではないそうです。

そうした日本の歴史の中で、天武天皇から聖武天皇、称徳天皇に到る天武系の天皇は、イスラエルの血筋で、本来なら天皇になれるはずがない血筋なのです。
それともう一つ、明治以降の現代につながる皇室も、本来の天皇の血筋ではありません。要するに、イスラエルの血筋に乗っ取られた形になっています。

Shanti Phula

まさか『日本国紀』がスピリチュアル世界にまで影響を与えているとは思いませんでした。さしずめ、トンデモはトンデモを呼ぶ、といったところでしょうか。

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