【トンデモ】添加物はとにかくダメ!何をしても人類は滅亡って決まってるからね!?(『子ども法廷シリーズ:食品添加物の光と影』美健ガイド社)

美健ガイド社のトンデモシリーズ

「美健ガイド社」の出している漫画シリーズは、「古き良き日本」の生活様式を取り戻そうとする保守運動の一つの有り方を示しています。

現代的なもの、非自然・天然的要素、欧米的要素は滅多打ち!美健ガイド社トンデモシリーズ。

毎回「戦前の暮らし、自然・天然、日本って言葉が大好き!」と言う気持ちが炸裂している作品群。

今回取り上げるのは『子ども法廷シリーズ:食品添加物の光と影』(美健ガイド社, 2014)です。

そうです! 美健ガイド社の永遠の敵、食品添加物回!

おなじみ、子ども法廷、開廷!

閻魔様が全てをジャッジ、子ども法廷開廷!

今回は「食品添加物」を責めに責めます。

これまで紹介してきた美健ガイド社の他の漫画でも、ちょこちょこディスっていた「食品添加物」ですが、今回、ガチバトルですね。

「食品添加物」といっても、天然のものもあれば人工のものもあります。

たとえば豆腐をつくるときの「にがり」も添加物の一つですし、甘味料・着色料・香料・保存料といったものも添加物の一つです。

しかし、美健ガイド社からしてみれば「食品添加物」であること自体が悪。

細かいことはいい、とにかく悪い。

「食品添加物」は絶対悪!

「食品添加物まみれの食品」の具体例を紹介してくれるようです。

写真とかでなく、現物を……

「古き良き日本の文化」の対極に「ハンバーガー」がある美健ガイド社の世界。

そういえば別の漫画では「ハンバーガー」と「ハンバーガーショップ」をこき下ろしていました。

もちろん和食にだって食品添加物が入っているのですが、それはスルーするのが美健ガイド社のやり方!

そして徹底解剖!ハンバーガーの添加物!

頑張って考えられる限り指摘出しをした美健ガイド社。お疲れ様です。

パティへの「大豆カス添加」が頭をひねりすぎて蛇足になった感が否めない。

「大豆カス」は「おから」そのもの。

「おから」は美健ガイド社さんが愛してやまない「和食素材」のひとつ。

それを「添加物」扱い。

一体何をどうしたいんだ!私たちを弄ぶのはやめてくれ美健ガイド社!

食品添加物消費量、一人当たり1年に7㎏。といっても、その中に「おから」も入ってしまうわけですよね……どういう計算をしたらいいんだろう。

そして添加物の組み合わせを心配しています。

食品添加物=化学物質。化学物質と化学物質を組み合わせると、なんか怖い反応が起こりそうじゃな〜い?

という、漠然とした不安を巧みにあおる美健ガイド社。

理科や化学の授業で習ったと思うのですが、化学反応のパターンというのは限られていますから、複数の添加物が組み合わさって毒性を発揮する可能性を過剰に心配する必要はありません。

もしかしたら美健ガイド社は、体内核融合でも起きているとでも考えているのでしょうか?

知りたすぎるので、「添加物と体内核融合の闇」とかってシリーズを描いて欲しいです。絶対読みますよ!

企業側のターン!

一応反論の時間をくれるんですけど、反論後の畳み掛けへのフリでしかないんですよね〜

「食品」「家事」=主婦(女性)っていうのがすごく気になりますけど、美健ガイド社は基本この考え方で世界構築しているので、こらえましょう。

とにかく、家事の助けになるんだからいいじゃないか!との主張です。私もそう思うので、全然応援できるんですけど……

あ、そうそう、今回も実況解説は鳥類です。

金儲けのために、添加物の危険性を隠して「便利」という部分だけを切り取っている!許せん!という事のようです。

毎回「陰謀」を感じさせてくれる美健ガイド社。

被告側の子供たちが呼ばれる!

食品添加物は危険だ!と熱く語る子ども達。

でもこの法廷はいつも「根拠」や「データ」は示されないので、常に平行線です。それでも裁判を起こせるってすごいですね。色々崩壊している気がしてならない。

もう、フリのセリフでしかないのは明らか!

データとかじゃなく、現物をぶつける!!

「添加物は危険」と信じているわけですから、「危険物を子供に食べさせてやろう」という考えと行動はただただ狂気、凶行なんですけど……!こっわ!

え、こっっっわ!!!

今回は「食品添加物」という美健ガイド社だけが毒だと信じているものだったからいいですけど、この考え方と行動には大きな問題がありますよ……。

添加物云々より、もっと大事なことがあると思う……!

あ、さりげなくセリフの中の「つくった御馳走ですよ」という部分が「作った御馳走」ではなく「造った御馳走」になっていますね〜、芸がこまかい、他は雑なのに!

今さっき君も他人の子供たちに平気で食べさせていただろう…!!!!?

ブーメランを作らせたら世界で5本の指に入るんじゃない!?もう匠!

判決!何しても無駄なことが判明!

勝敗は初めから決まっている八百長なわけですが、まあ、一応判決があります。

だいたい一種類。地獄行き。閻魔様の仕事楽そうでいいな。

始まりまーすと言ったあと、地獄行きっていうだけの簡単なお仕事です。

え!何しても100年後は滅亡するの!?何しても無駄じゃない?!添加物とか言ってる場合じゃなくない!?え!?!?

え!?

雑!!!!!!!!

食品添加物、というよりは美健ガイド社の思考回路に闇を感じました。人類滅亡ってことは、原告の子ども達も含まれているわけですよね。

もう、何がしたいの!?

今回、全体的にカオスで闇深かったな〜と感じました。後半の子どもを呼ぶくだりは恐怖すら感じました。

そんな光と陰と闇がつまった、美健ガイド社の漫画シリーズです。

【トンデモ】ハンバーガーは日本文化を破壊する陰謀だった(『口は天国からだは地獄:ハンバーガー編』美健ガイド社)

2018.12.24

【トンデモ】肉を食べたら死ぬってほんと?! 飛び出た名台詞「いつ死ぬ予定なの?」(『肉はも~いらない!!』美健ガイド社)

2018.12.19

【トンデモ】TVゲームが脳を汚染する(『麻薬より怖い!?脳毒①』美健ガイド社)

2018.11.30

12 件のコメント

  • これたぶん「判決を無視したら血の池+百年後に人類滅亡」てことじゃないかな?いや、正直どうでもいい点なんですけどね。

  • 初めて知ったけど、「美味しんぼ」「買ってはいけない」など左翼のやってることと一緒じゃないかwww

  • 同じような題材でやるなら、フード・トラップのほうが読み応えあったなー。ピューリッツァー賞とった記者が食品会社取材したルポ

  • > 理科や化学の授業で習ったと思うのですが、化学反応のパターンというのは限られていますから、複数の添加物が組み合わさって毒性を発揮する可能性を過剰に心配する必要はありません。

    このシリーズが週刊金曜日の『買ってはいけない』に類するトンデモであるというのはその通りだとしても、この批判は無理筋です。ある物質の生理学的効果と別の物質の生理学的効果の相互作用は、それらの物質の間の化学反応の問題ではありません。たとえば、グレープフルーツジュースの摂取が一定の薬物の血中濃度の上昇を引き起こすことは、グレープフルーツとそれらの薬物の間の化学反応の問題ではありませんね。

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