【速報】『日本国紀』に新たな「違反」の疑い【日本図書コード管理センター規約】

新たな違反疑惑

百田尚樹『日本国紀』は、コピペ騒動で著作権侵害が問題視され、これについて幻冬舎は「回答を差し控えさせていただく」といって疑惑を否定しませんでした。そんな折、また新たな疑惑がHiroshi Matsuura氏によって指摘されました。

つまりこの指摘を要約すると、『日本国紀』は第1刷から第5刷のあいだに、複数個所の内容が修正されているにもかかわらず、それら全てを同じISBNコードで売りつけている現状は、「日本図書コード管理センター規約」に違反するというのです。

日本図書コード管理センター規約

確かにこの「違反」の指摘には説得力が有ります。

現在『日本国紀』は、第1刷から第5刷までの間に、明らかになっているだけで「男系の説明」「仁徳天皇の逸話」「ザビエルとフロイスの混同」「ゴールデンブック」「コミンテルン」などなど大幅な修正が加えられていますが、何れも同じISBNコード(978-4-344-03385-6)で販売されています。

そして、今回指摘のあった日本図書コード管理センター規約を調べるてみると、確かに「書籍出版物の内容の一部もしくは複数箇所に重要な変更が加えられた改訂版に対しては、新しい ISBN コードを付与します」とあります。

(4)ISBNコード(書名記号)を変更しなければならない場合
書籍出版物の内容の一部もしくは複数箇所に重要な変更が加えられた改訂版に対しては、新しい ISBN コードを付与します。
◆ 書名(タイトル)が変更された場合も、新しい ISBN コードを付与します。
◆ これらの場合、改訂又は書名変更したことについて、改訂版であることの記載又は変更した書名を書籍出版物のすべての書名表記箇所(表紙、カバー、扉、奥付等)に明記するとともに、改訂又は書名変更したことについて記載する必要があります。

『ISBNコード/日本図書コード/書籍JANコード利用の手引き』日本図書コード管理センター, 2015, p. 13.

総括

以上をまとめれば、『日本国紀』は、本来ならばISBNコードを新規取得して「改訂」した旨を明示して販売しなければならないところが、それに違反している疑いがあるということです。

もちろん「大した修正じゃない」と言い張るかもしれませんが、通史なのに「男系の説明」が間違っていて修正したり、「ザビエルとフロイスの混同」に至っては2ページに渡りゴッソリ書き換えており、一般読者からすれば「大幅な修正」のように思えます。

というか、保守論客の本なのに、男系の説明にすら間違いがありそれを修正したというのは「重要な変更」そのものだと思うのですが…。これを「重要な変更」だと思わないようでは、百田氏や有本氏の愛国度もその程度だったということなのでしょう。

『日本国紀』は内容の錯誤のみならず、コピペ問題や著者・編者の逆ギレ居直といった「倫理問題」がクローズアップされてます。そのような時だからこそ、幻冬舎の誠実な対応が求められるのではないでしょうか?

【3%超え】Wikipediaなどからのコピペ量を計算してみた【日本コピペ紀】

2018.11.21

【まとめ】百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎, 2018)の関連記事まとめ

2018.11.17

【日本コピペ紀】Wikipediaやウェブサイトなどとの類似表現報告まとめ【日の丸すら】

2018.11.16

3 件のコメント

  • 国立国会図書館の納本制度(国立国会図書館法に拠る)においては、「国民共有の文化的資産として保存し、広く利用に供するため、また、日本国民の知的活動の記録として後世に伝えていくため」「発行者は『最良版の完全なもの』を」「発行の日から30日以内に納めなければならない」(国会図書館のホームページから引用)となってます。本件、発行元が国立国会図書館に第何刷を納本しているかわかりませんが、国立国会図書館にならって、改定版を含めて広く利用者のために、血税が投下された予算の制限のもと、極力悉皆的に資料収集に努力している公共図書館にとって、法の問題以前に、すでに図書出版そもそものの信義則をないがしろにしています。三十年前の自販機のビニ本頒布と同じ出版行為だとするなら、別ですが。

  • 今後も暇な時間を使ってこの本の完成度を高める協力をお願いします。
    この本の一家に一冊運動にはあなた方の協力は不可欠です。

    • ゴミクズみたいな本なので可能性は無限大ですね。
      ただ、完成度を高めるよりは、あなたがたくさん購入して、友人知人親類縁者にばらまくのが早道だと思います。
      池田大作先生や大川隆法先生に倣って。

  • コメントを残す