【速報】百田尚樹氏が「コッソリ改版」についてコメント。フロイスとザビエルの取り違えなんて大したミスじゃないと豪語【日本国紀】

こっそり改版問題について百田氏がコメント

これまで本ブログでは、百田尚樹『日本国紀』の第1刷と第4刷・第5刷との間で「改版」の事実が明示されないまま、相当量内容の改変が行われていることを指摘してきました。

本日の虎ノ門ニュースで、この問題について百田尚樹氏が正式にコメントし、「大したミスじゃない」と豪語しました。

書き起こし

百田 こんな2000年もあって、500ページもあるとねぇ、たまに間違いも、私もうっかりして、うっかりしてうっかりした間違いもある。ほならねアンチが見つけてくれる。「ここ間違っとる」「ここ間違っとる」。あ、気を付けなあかん。ありがとうって。

居島 (大笑)

百田 そんで、あの、次の版で直すわって。

居島 (笑)校正を頼んでるみたいですね。

百田 そんならね。またアンチがね。「こいつ勝手に直しやがって」って、「え?直したらあかんのかいなって」。

一同 (爆笑)

百田 たとえばねしょうもないミスですよ。しょうもないこともないけど。たとえば、えー。どんなとこ直したかと言いますと。たとえば、戦国時代に、えーーーー、スペインからイエズス会の宣教師たちがたくさん来ましたね。で、そこで、日本でびっくりしたんですよ、日本ってスゴイ。なんぼ頭いいんだこの民族は。なんぼ優秀や。いやー非常に、なんとマナーがええ。もう精神が高い。とかってね、そういう手紙を送っているわけです。

百田 そんでね、そういう手紙をいくつか紹介して、えーたとえばイエズス会のルイス・フロイスがこう書いたって。実は間違って、これはザビエルやって。ザビエルからの、えールイス・フロイスと書いた。えー、まぁそういうミス。えー、まぁ大したミスじゃないですわ、はい。どっちにしても外人や。でね…

KAZUYA 雑!(苦笑)

居島 ざっくり…ざっくりすぎですよね。(苦笑)

百田 (笑)ほんま間違えたらあかんのですけど。まぁまぁ。そういうミスもあるんですね。


【DHC】12/11(火) 百田尚樹×KAZUYA×居島一平【虎ノ門ニュース】54:19

*これに続いて岸信介の肩書間違いについても言及していますが、こちらは修正量が少ないので本記事では取り上げません。

フロイスとザビエルの取り違えは「大したミスじゃない」のか?

基本的な情報の取り違えを「大したミスじゃない」と矮小化していることは、その人の発言の信憑性を著しく損なわしめるものです。ゲストのKAZUYA氏も司会の居島氏も、笑って話をあわせていますが、それでも「」と言わしめるほどのものです。

またこの箇所の修正は2ページにわたる大規模なもので、これを「大したミスじゃない」と評価してしまうのは問題があるでしょう。完全に第1刷は不良品でしかありません。第1刷を掴まされてしまった読者に謝罪の一言があっていいように思えます。

このような雑な仕事をしてしまう人が、同時に「従軍慰安婦はなかった」「南京大虐殺はなかった」「日本は素晴らしい」などと主張して説得力があるでしょうか? にもかかわらず百田氏の発言を妄信してしまう信者一同の批判的精神の欠乏には驚かされるものがあります。

虎ノ門ニュースの発言にすら誤りが

なお、このフロイスとザビエルの混同箇所は、ネットの指摘を読んで慌てて修正したためか、再度修正の必要な箇所が残されています。すなわち、これらの書簡は「本国」ではなく「ゴア」のイエズス会に送られたものです。(関連記事:『日本国紀』、第5刷で慌てて改竄するも資料を熟読しなかったため再修正が必要に。第6刷以降で再び改竄か?【フランシスコ・ザビエル】

また百田氏は今回の「虎ノ門ニュース』で、「スペインからイエズス会の宣教師たちがたくさん来ました」と言っていますが、これは間違いで、「スペイン」ではなく「ポルトガル」が正しいです。トルデシリャス条約などのために、スペインは日本と接触を持つことが困難でした。おそらく、ザビエルがスペイン生まれなので、その様に誤解されたのでしょう。

このように百田氏の発言には事実錯誤が余りに多く、その信頼性を著しく損ねています。たとえば「マッカーサー神社」などという都市伝説も信じてしまうのですから驚きです。

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17 件のコメント

  • 校閲に「延べ何百時間もかけ」「一つ一つの文章をヘビのように入念にチェック」
    されてこの体たらくって、確かに笑うしかないでしょうなぁ

    ごっそり書き換えたゴールデンブックに関しては、言い訳すら思いつかないんだねぇ

  • 「どっちにしても外人や」というのは本心からの言葉なのだろうな。
    百田氏にとって、世界には「日本人」と「それ以外」しかおらず、日本人を除く全人類は、日本人がいかに優秀で誇り高い民族であるかを再認識させてくれるための引き立て役でしかないのだろう。
    だからフロイスだろうがザビエルだろうが大した違いではないというのも彼からすればそうなのだろう。なぜならフロイスもザビエルも日本人ではないのだから。

  • 批判者は直さないことを怒ってるのではなく(むしろ歓迎)、訂正箇所を明らかにしない、読者に不利益与えて知らんぷりな姿勢を問題視しているわけで。(そのくらい解かって強がってるんでしょうけど…。)
    もはや百田氏などどうでもいい。責められるべきは幻冬舎。攻めるべきはその社会的責任。その商売の論理。

    >百田日
    →百田氏

    >批判的製品
    →批判的精神 かな?

  • こういう人が「日本人も韓国人も中国人も一緒。同じアジアンや。」って言われたら怒るんでしょうねぇ(^_^;

    • 保守が怒りの声をあげないと何も変わりません。そもそも左翼・リベラルは顧客ではありませんから。

  • 「どっちにしても外人や。」こんな発言する人が歴史に触れるなんて、本当に本当に悲しい。
    言った者勝ちの状態で何が真実の歴史なのか。
    大衆に受ければデマでもいい、先人の歩んだ事はどうでもいいし剽窃も構わない、盗人猛々しいとはこの事ですわ。

  • 歴史に触れるのならば、最低限引用する論を熟読し、その論の根拠を確認し、その上で正しい方法で引用すべきだと思います。これは大学生でもこんな書き方おかしいと分かる書き方。
    どうしてこれがまかり通るのでしょう、と疑問に思いました。歴史を論じるものの信憑性など、キチンと史料の原文を見るまで信じていませんが、これは流石にお粗末と言うほかありませんね。

  • 増刷のたびにどんどん改善されていてクオリティが上がっているということでしょうか?50万部を超え、書籍としてはかなり支持されているようなのでそろそろ買ってみようと思います。

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