【失笑】安倍晋三の祖父・岸信介の役職を間違えていたが、第5刷で改竄済【ビジネス保守の軽薄さを象徴】

祭りはまだ続く

百田尚樹『日本コピペ紀』はまさに痴の源泉、調べれば調べるほど間違いが見つかります。今回も鋭い指摘。なんと、安倍首相の祖父・岸信介の役職を間違えていたというのです。

つまり1944年7月時点での岸信介の役職について「商工大臣国務大臣兼軍需次官」と修正する必要があります。百田尚樹氏は、新安保条約の箇所で岸信介首相(当時)を、憲法改正の箇所で安倍晋三首相(現)に絶賛の言葉を投げかけていますが、その賛辞とは裏腹に、根本的な事実情報の確認を疎かにしているところに、その軽薄さが窺えます。事務課リー氏も次のようにコメント。

御説ごもっともです(笑)

第5刷で改竄済

この指摘を受けて第1刷と第5刷を比較したところ、なんと次のように改竄済みでした。さすが改竄すること風の如し。

「第1刷:商工大臣で⇒第5刷:国務大臣でも」と、コッソリ改版されています。ここで「国務大臣兼軍需次官」というより正確な記述に修正せずに「国務大臣であった」と誤魔化している理由は、ここで「国務大臣兼軍需次官」に置き換えると改行してしまい、全体のレイアウトが崩れてしまうためでしょう。

先に別記事で指摘した男系の定義間違いといい、今回の岸信介の役職間違いといい、余りにも基本的な間違いが多過ぎて驚かされます。しかもこれらの間違いが、些末な箇所ならまだしも、保守にとって重要な箇所にまで及んでいる事実は、本書がビジネス保守によって製造された粗悪品であることを物語っています

*なお、同じく指摘されているWikipediaの引用改変については、会話文が主体であり源泉資料の確定が困難であるため、確定的になるまで本ブログでは「コピペ」として取り上げません。

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2 件のコメント

  • 「勘違いは誰にだってあるんだから特定の時期の役職を間違ったぐらいで騒ぎ立ててやるなよ」――と普通なら思うところですが、こういうのが一箇所二箇所じゃないからなぁ。どんな執筆の仕方、どんな校正校閲体制だったのかが判る一例としか思えず。
    百田氏にはそもそも「資料を調べたり取材したりする能力」があるんだろうか?角岡伸彦氏のブログで百田『殉愛』裁判の傍聴記を全回読んだので余計にそう思う。TVで華々しく特集されたほどの“ノンフィクション”作品があんな杜撰に書かれていたなんて。
    『日本国紀』も『殉愛』もともに幻冬舎なんですね。はあ(溜息)

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