産経記者のネトウヨ性——佐々木類(論説副委員長)がヤバい

ネトウヨ御用達「産経新聞」

「ブーメラン」「反日日本人」「WGIP」「コミンテルン」といったネトウヨ御用達のスラングを記事でガンガン使ってしまう産経新聞の革新性には驚かされます。朝日新聞や読売新聞などではこういった語は殆ど用いられず、言葉の使い方という点ではよほど保守的です。

産経新聞はいわゆる右向きな保守層やらネトウヨ層をターゲットにした紙面作りに特化しており、それはそれで価値はあると思うのですが、あまりの馬鹿々々しさに心配になるときがあります。

ところで、次のようなことが言われることがあります。産経新聞の記者たちは、読者に喜んでもらうために右寄りな記事を書いているだけで、当人たちはノンポリである、というようなものです。

産経新聞と朝日新聞の「ネトウヨ用語」頻度の比較――「ブーメラン」「反日日本人」「WGIP」「コミンテルン」……

2019年2月10日

記者の思想性

確かに産経新聞の記者だからと言って、必ず全員が右寄りなはずはありません。また逆に朝日新聞の記者だからと言って、全員が左寄りでないのと同じです。たとえば、長谷川熙氏は元朝日新聞の記者ですが、今では熱心なアンチ朝日になっています。

【トンデモ】コミンテルンに操られた朝日新聞が大東亜戦争とモリカケを(略【中西輝政×長谷川熙】

2018年11月1日

ですがこの一方で、朱に交わり赤くなったのか、それとも元々そうだったのかは解りませんが、「THIS IS SANKEI」といった記者も存在します。今回はそんな「これぞ産経」な記者である、論説副委員長の佐々木類氏の言説を取り上げたいと思います。出典は『ジャパニズム』47号(2019.2)収載の「新聞記者が一刀両断! 日本の偏向報道」です。

NHKはフェイクニュース

産経新聞の記者らしくフェイクニュースに極めて敏感な佐々木類氏。さすがファクトを重んじる産経新聞といったところでしょうか?

過日騒動となったレーダー照射問題の報道に怒りを覚え、NHKに次のように噛みつきす。

日本放送協会。そう、天下の公共放送にして高給が批判の的となっているNHKのフェイクニュースだ。まるで海自のP1が韓国駆逐艦「広開土王」に異常接近したためにレーダー照射された―と錯覚するような合成写真を垂れ流したのだ。

良いですね。この出だし。「高給が批判の的」とか本筋と全く関係のない僻みが入っているところがツボです。そういえば産経新聞は経営危機で、ボーナスも碌に出ず、早期退職希望者募集中だそうですが、佐々木類氏は大丈夫でしょうか?

で、フェイクだというのは、次の画像のことです。

この写真を見ると自衛隊機が韓国船に異常接近しているように見えるからフェイクだというのです。

……。

考え過ぎだろ(笑)

事実、佐々木氏自身が「素人が見ても合成であることが分かる」とフェイク説を一蹴。

P1はなぜか車輪がすべて出ていて、素人が見ても合成であることが分かるのだが、一瞬騙されそうになるから厄介だ。

「自分でマッチポンプしてて楽しい?」と聞きたくなるレベルの言説ですね。しかしネット掲示板レベルの駄論を全国紙の新聞記者がしてしまうとは…。

文治的報道を罵倒

もちろん産経新聞の記者らしく、韓国に対しては超絶強硬姿勢。先のレーダー照射問題に対する「喧嘩両成敗」「両者ともに落ち付け」的な報道を罵倒。

そして、ニュースキャスターはこう、したり顔でまとめてみせた。「冷静にいきたいですね。日韓関係のさらなる悪化にこの問題、繋がらないか心配です」。
あなたはいったい、どこの国の公共放送でキャスターをしているのか、と聞きたくなるほどの胸くその悪さだ。

(朝日新聞も)NHKと同じ、ケンカ両成敗である。「日韓両政府が言い争いをしている」とはなにごとか。

こういうNHKや朝日、毎日新聞といったメディアが韓国をツケ上がらせてしまうのである。

こういう「先生に叱られない範囲で威張り散らす小学生」みたいなところが産経新聞の良いところです。

韓国に強硬姿勢が国益につながる

しかも佐々木氏の理解では、このレーダー照射騒動の一件は、韓国から銃口を突き付けられ、宣戦布告を受けているようなモノなんだそうです。

100%相手に非があり、自分の息子や娘が銃口を突き付けられて相手を批判しているときに、「言い争いはやめろ」と両者をなだめようというのか。

「今後も隣国ゆえの大小のトラブルは起きるだろう」などと暢気なことを言っている。これは、赤化統一の道を邁進する文在寅政権の形を変えた、わが国に対する「静かなる宣戦布告」なのである。

ここまで言うからには自衛措置で韓国船を沈めろくらい言うのかと思ったら、産経新聞は謝罪の要求しかしていないそうです(笑)

事件の発覚を受け、社説で最初に反応したのが産経新聞だった。12月23日付で「敵性国家の所業である。韓国の政府と海軍は過ちを正直に認めて責任者を処分し、日本に謝罪すべきである」と主張した。

結局、佐々木氏(および産経新聞)が威勢よく「宣戦布告」だの「敵性国家」だの激しい言説をしたからといって、「実際の戦争にはならない」「戦争はして欲しくない」という甘えがあるんですよね。彼らがそれに気が付いているかどうかは解りませんが…。ほんと「先生に叱られない範囲で威張り散らす小学生」でしかない。

本気で「宣戦布告」だの「敵性国家」だのと信じているのであれば、「謝罪の要求」なんてショボイこと言っていないで、「レーダー照射されたら、現場判断で即時、ミサイルを撃ち込め」くらい社説で言ってほしいものです。何を日和見しているのでしょうか(苦笑)

WGIPを信じるというスゴさ

またこのようなマスコミのフェイクニュースや、偏向報道を生み出している原因は、なんとウォー・ギルド・インフォメーション・プラン(WGIP)なんだそうです。

現在のメディアが、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による、WGIP(日本洗脳工作)に支配されていることは、今や多くの人が知るところとなっている。今でも当時の連合国や南北朝鮮への批判禁止等々、30に及ぶプレスコードがあり、多くのメディアはそれに縛られている。例えば、大平洋戦争を大東亜戦争と呼ぶことは、歴史修正主義でも右翼化でも、何でもない。当時の人はさきの大戦を大東亜戦争と呼んでいた。
日本のメディアはまず、用語の使い方から見直さねば、染み付いた偏向報道癖を元から断ち切ることは不可能だろう。
以上、自戒を込めて報告する。

今でもプレスコードがあると主張している割には、産経新聞は南北朝鮮批判はするし、「大東亜戦争」って語も使うし、でもアメリカにはポチ犬だしと、好き勝手やってるじゃないですか(笑)

WGIPによってメディアが縛られているなんてのは、考え過ぎ。

まとめ

いかがだったでしょうか?

元々そういったイデオロギーの持ち主だったのか、産経新聞社に入ってから染まってしまったのかどうかは解りませんが、「嫌韓+アンチ朝日+WGIP」とまさにネトウヨそのもの。

こういうスゴイ方が全国紙「産経新聞」の論説副委員長をしてしまっていることが一番のトンデモでしょうか?

最後に、ビックリなオフショットを一つ。

ちなみに、職業柄、すべての日刊紙に目を通す知人の一人はこうした新聞を読むと決まって朝から不快になるから、気付け薬代わりに産経新聞を読んで呼吸を整えるという。

……。

何も語るまい…。

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2019年2月10日

6 件のコメント

  • 『海自のP1が韓国駆逐艦「広開土王」』
    『韓国海軍駆逐艦・광개토대왕(広開土大王)』の表記は日本の各メディアでまちまちですが、대(大)を省略した表記は皆無です。
    佐々木記者の独自の主義主張であれ、韓国メディアが対抗して「동아전쟁(東亜戦争)」等という表記を用いたら、‘WGIP in South Korea’のせいにでもするのでしょうか…
    韓国企業が、北方4島方面での開発事業に参加する旨が以前報道されました(現状は不明)。
    日韓関係の悪化は、ロシア政府の強硬姿勢を煽りこそすれ、『4島は固有の領土』と主張していた(最近は色々とトーンダウン)日本政府に取って百害あって一理なしです。

    『職業柄、すべての日刊紙に目を通す知人の一人』。
    公益社団法人日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(永世棋聖位の資格保持者)ではないでしょうね(笑)。
    産経新聞は、自社主催の将棋棋戦たる棋聖戦の契約金が激減してタイトル順位が最下位(現在8位)に転落し、何れ棋戦を終了して将棋界から撤退すると目されていました。
    しかし、(株)ヒューリック社が協賛として参入したので、冠棋戦(ヒューリック杯棋聖戦)化した物の、当分はおんぶに抱っこしていられそうです。

  • 乾正人、阿比留瑠比、佐々木類、榊原智、田北真樹子、高木桂一などというのはトンデモ愛好家としては格好のおもちゃです。
    高木さん、息してるかなあ。
    産経の生活報道系は評価が高いんですけどね。政治部は、政治運動部なんで。

  • >気付け薬代わりに産経新聞を読んで呼吸を整えるという。

    禁断症状出てるからシャブ打ってるだけじゃない

  • ところで、産経新聞は安倍総理が北方領土返還を完全に諦めて、
    白旗を挙げている状況をどのように報道しているのか?

    韓国レーダー問題に関しては、下記のサイトが冷静に分析しているので紹介します。

    ◎レーダー照射疑惑を外交問題化したのはどちらか 
     http://scopedog.hatenablog.com/entry/2019/02/08/120000

    ◎日韓「レーダー照射問題」、際立った日本側報道の異常さ。そのおかしさを斬る
     https://hbol.jp/183226

  • >30に及ぶプレスコードがあり、多くのメディアはそれに縛られている

    ぜひ証拠を示していただきたいものですが、
    この手の方たちは断定口調で言う割には
    各新聞社の内部文書は愚か証言すら持ってこないので・・・。

  • 中国や韓国と通じたらいい死に方はしないです。
    ”若宮 啓文(わかみや よしぶみ、1948年1月16日 – 2016年4月28日)
    2016年4月27日に、日中韓3カ国のシンポジウムに出席するため北京市を訪れたが、夜になってスタッフに体調不良を訴え、翌28日に滞在していたホテルの浴室で死亡しているのが発見された。68歳没。”
    (Wikipedia)

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