10歳少女虐待死、両親とも逮捕で思うこと

10歳少女虐待死という現実

千葉県野田市で、小学4年生の女の子が死亡した事件。テレビ、ネットニュースなどでは連日、報道が続いています。

各所で繰り返し報道されている事件なので既にご存知の方が多いと思います。

この事件で死亡した10歳の女の子は学校でのいじめに関する秘密厳守のアンケートで、外部に助けを求めるなどSOSを発信していた事がニュースで明らかになっています。

しかし、その秘密であったはずのアンケートは最悪なことに、暴力行為を働いていた父親の手に渡ってしまいました。

今同じような状況で苦しむ子供たちはこの報道を見て、大きな絶望を感じたに違いありません。

この事件で、4日に母親も逮捕。父親の暴行を止めなかったとして、傷害容疑での逮捕でした。

母親は悪くない?

これに関して、ネットで「恐怖でどうにもならなかったのだから、母親を責めるのはおかしい」と言うような意見を見かけ、疑問に思いました。それはどうなのだろうか?

10歳の少女が、学校のアンケートに助けてほしいと書く勇気。敷居の高さ。それをまず考えてみてほしい。暴力の標的にされ、恐怖の真っ只中にいたのは誰だったのか。

もし、止めに入れば次は自分が標的になる。だから仕方なかった。

それがまかり通るなら、学校内でのいじめを遠巻きに見ている人間と何も変わりはないですね。10歳の子供をスケープゴートに利用して、自己保身に走ったのです。

母親なら子供を守れ!とか、そんな薄い話をしているわけではありません。自分の保身のために子供を生贄に差し出すな。という話です。

子供を差し出して、自分を守る。子供を飾りにして、自分のステータスにする。そういう人間が居るのです。

女の子は自分のできる精一杯の範囲でSOSを発信したのだと思います。大人なら、もっとたくさんの助ける道を知っていたはずです。命をかけて助けてと書くより、もっとずっと良いやり方を、大人は選択できる。

それを、しなかったのです。

母親を責めるわけではありません、大人のずるさを感じています。

行き届かない福祉

各市町村の役場には「福祉課」の窓口があり、様々な相談を受け付けています。

しかし、私も経験があるのですが「福祉課」へ相談に行っても大体が全く話を理解してもらえず、動かず、何もかもを出し渋られ、何も収穫のないまま帰宅することになるのです。

全ての市町村の全ての福祉課の職員がそうだとは思いたくはありませんが、今回の事件をニュースで見た時、「ああ、どこも同じか」と思ったのを覚えています。

「福祉」は「儲からない」。お金のない地方の町などは建前としてしか福祉が存在しません。

お金があれば、職員を増やせる。虐待に関しての勉強会も開けるのでしょう。そうすれば、助けられる人が増える。

ものすごく簡単に考えればそうなのかもしれません。

生活に困窮し、生活保護を求めても「福祉課」で断られ、生きる事ができなくなってしまう。そんなニュースがあっても、同じような事が繰り返されるのは、一体何故なのでしょう。

今回は、10歳の子供です。10歳の子供が見つけた助かるための小さな窓口が「アンケート」だったと思うと、言葉が出なくなります。

家庭という閉鎖空間

信じられない方もいるかもしれません、家族ぐるみで地獄のような仕組みを作り、暮らす家庭は見えないだけで確実にあるのです。何の気なしに、平和そうに暮らしています。表向きの話はですが。

家庭内の理不尽な仕組みは、各家庭様々。しかし、どのようであれ子供が苦しんでいます。

パートナーや他の家族、同居者などの暴力から、自分を守るために子供を差し出す親というものは存在します。

家という狭い空間の中、社会でのモラルや常識、良識といったものがすっかり失せて、暴力による支配が当たり前に行われる。

子供が外で何か言おうものなら、その後家に帰って更にひどい目に遭う。

だから家の状態を言えない、両親はとてもいい人と言わざるを得ない。助けを求めるなんて、リスクが高すぎる。

この事件の真相が解明され、両親がどれだけの罰を受けても、もう10歳の女の子は戻ってはきません。

今後、このような事が起きないために、どうしたらいいのか。学ぶ事がたくさんあります。

「虐待サバイバー」

虐待サバイバー、これは子供の頃の虐待をなんとか生き抜いた、奇跡的に今生きている、そんな人たちを指す言葉です。

まず「虐待」をなくす事が何よりも大事なのは明白ですが、今、渦中にいる子供たちに向けて、NHKニュースでこのような記事が作られていました。(下記リンク記事)

ひらがなと、わかりやすい言葉で、このような時、どうすべきなのかを説明してくれています。後半は大人へ向けた記事になっており、大変わかりやすいです。

もし、今、何かに気がついているのなら

おやにいじめられているあなたへ 子どもが虐待を訴える方法 | NHKニュース

記事への直接リンクは、記事公開終了でのリンク切れの可能性が大きいそうなので確認拡散等お早目にお願いいたします。

上記リンクの記事に関しては別ページやサイトを立ち上げて、いつでもアクセスできるようにしていただきたいものです。

関連記事



5 件のコメント

  • おそらく長期の虐待により母親は善悪の判断力が無くなっていたのだと思います。
    それもまた別に救済されるべきとは思います。しかし、何よりも虐待親に被虐待児を戻したのが残酷でした。どうなるかは明白にもかかわらず。

  • 私は涙もろくなっているので目黒区の事案も本件も、新聞記事をほとんど読んでいないし、テレビも見ない。始まったらチャンネルを変える。見るとたぶん泣く。
    インデックス的には把握しているが、詳細は知りたくない。
    野田市に電凸している人がいるようだが、よくそんな報道に正面から向き合って、抗議するだけのエネルギーが湧いてくるな、と逆に思う。私なら鬱になって何もする気も起きない。

    泣いてでも知らなきゃいけないのは本業の人であって、ニュースをただ消費しているだけのパンピーが知るべきは、子どもを死なせないための対策だけでいいと思う。

  • 本来なら国がすべきことは、児相が対応できる人や予算をどうすべきか?ということのはず。
    増加する対応すべき案件に必死になっている児相にさらに調査しろって現状を知らないにも程がある。
    モラルなんてない政府でも悲しい話を利用しないでほしい。
    このニュースは悲しすぎて感情的です失礼。

  • 謹んでお悔やみを申し上げます。
    安倍政権による、社会福祉軽視及び国粋教育偏重政策の弊害を痛感します。
    元保護者達の罪は罪として処罰されるべきですが、本件が社会から「一過性の話題たる特別な悲劇」として処理されない様に願います。

  • コメントを残す

    メールアドレスの入力は任意です。(公開されることはありません)

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください