小川榮太郎氏、旧統一協会オピニオン誌で「少子化対策」を鮮明に語る

真性包茎ならぬ真正保守

我らが保守の希望の星、真性包茎ならぬ真正保守を名乗る小川榮太郎氏。

「視聴者の会」の寄付金使い込み疑惑が報じられたり、『新潮45』を廃刊に追い込んだりしてしまったおかげで、すっかり保守論壇のメインストリームから干されてしまいました。現在ではメインストリームから外れた雑誌などに寄稿して、朝日新聞との裁判費用を稼いでいるいるようです。

そんな小川氏ですが、なんとこの度、旧統一協会オピニオン誌『ビューポイント』(2019.2号)に「少子化対策」を鮮明に語ってしまう文が掲載していましたので、これを取り上げたいと思います。

頼りがいのある男

人口減少・出生率低下は先進国に共通する悩みの一つだと言われます。その原因は「教育費の高騰」「労働者の低賃金化」など複合的なものであるため、なかなか解決するのが難しい問題でり、現在日本も悪戦苦闘しています。

にもかかわらず、保守というのは物事を非常に単純化して考える悪い癖があります。当然、古き良き日本を愛する保守なのですから、少子高齢化以前の日本のスタイルに戻せば、自ずとそれも解決すると考えがちです。たとえば保守論壇の重鎮、加瀬英明氏は「男が男らしくなればOK」とか単純明快な老害ぶりを発揮しています。(参考記事

真正保守を名乗る小川氏も、これと大同小異の解決策を提示、なんと「頼りがいのある男性復活を」と呼びかけます。

――今、若者で結婚したい人は男女とも9割近くいるのに、なぜ結婚できないのか。

男女共同参画社会の実現が叫ばれ、男女雇用機会均等法が実施されて以来、「男性が基本的に家計を支える」という考え方、社会の構造が事実上崩れてしまった。若者たちが結婚できないのはそれが最大の原因だ。
世の女性の多くは、頼りがいのある男性と結婚したいと思っている。男は頼りがいがなくてもいい、私も貧乏、あなたも貧乏でも一緒に稼いで頑張りましょう、と本音で思っている女性はほとんどいないはず。

……。

何処で調査してきたのか解りませんが、「女はお金目当てで結婚する」と言わんばかりの妄言。

って「男の頼りが」いって、この人にとっては「収入」なんでしょうね。だから男を高収入にするためには、 男女共同参画社会をやめ、男女雇用機会均等法を撤廃すればいいと考えておられるのでしょう。すごい男尊女卑。

女のキャリアは子育て

この他にも男尊女卑発言がチラホラ。

男性が家計を支え、女性の人生のキャリアの大きな部分が子育てという軸はやはり必要だ。

結局、先の柳澤伯夫厚生労働大臣(当時)の「女は子供を産む機械」とか、加藤寛治議員の「3人以上の子供を産み育てていただきたい」といった発言の節々に、こういう女性蔑視の精神が宿っているんですよね。

「切り取りして批判するな」と保守論壇は声高に叫びますが、切り取られようが切り取られまいが男女差別発言に変わりはないでしょう。

解決策

とは言っても小川氏や保守界隈が主張するように「頼りがいのある男」が増えれば少子高齢化が解決するなどと言うのは絵に描いた餅なわけです。実際には、人口減少に歯止めがかからず、移民的政策をとり海外から労働者を受け入れる必要に迫られています。

――今、日本の人口政策として海外の人を入れるのをどう見るか。

……要するに、人口減少があまりにも劇的に起っているので、移民的な政策をせざるを得なくなっている。
しかし、今、特にヨーロッパは移民の問題で、大混乱を来しているのを見ても分かるが、移民によって人口問題を解決するというのは、態度として間違っていると思う。

このように移民政策には反対。

ではその代替策といえば…。

――代替策は。

2013年の「子ども・若者白書」によれば、全国では約70万人の引きこもり、準引きこもりがいるとされる。また「ニート(若年無業者)」も71万人いる。本当ならばその人たちを社会復帰してあげるようにしたらいい。

引きこもりニートを社会復帰させればOKだそうです…。

しかし引きこもりニートは、職業訓練が不十分な場合が多いですから、高度な専門職に就き高収入を得ることはすぐには難しいのが現実です。

よって小川氏が主張する「頼りがいのある男性(=高収入の男)」の即戦力にはなり得ませんから、結局、結婚もできず子供も育てられないというケースが多くなることは目に見えています。このように小川氏が主張する少子化対策は、現実味の無い絵に描いた餅でしかありません。

……。というかこの記事、あいかわらず小川氏のFacebookなどで告知されていないんですよね。なんでだろ? クラシック音楽を高尚に語ってしまう小川氏にとって、旧統一協会系のオピニオン誌は告知に値しないのかな? なんて思ったりしてしまいます。

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11 件のコメント

  • 小川先生がご忠勤の安倍政権は、「頼り甲斐のある元首」気取りの総理を筆頭に脳筋じみたプロパガンダで支持率を維持している様ですが、少子化に歯止めが掛かりません。
    「共働きで十分な稼ぎを挙げつつ、育児に代表される家事も協同する」夫程頼り甲斐のある存在はない筈ですが、日本会議や統一教会の称揚する夫婦形態には程遠い様です。
    ともあれ、小川氏には平常運転であれ似非衒学的(謎の日本語)な主張をひけらかし、教会の皆さんを困らせない様にして頂きたいですね…

      • @匿名さんへ
        「国粋主義論者の分際で、伝統的社会の再構成を騙る他国のカルト教団と野合するとは恥を知れ!」では如何でしょうか?
        とは言え、余り簡潔に過ぎるとシンパの皆さんから舌足らずを衝いた批判を被り兼ねません。
        そうでない方々からも、「事実の羅列気取りでないならもう少しオリジナリティを出すべき」というご指摘を頂きそうです。
        ともあれ、『言葉の意味は分からんが、とにかくすごい自信だ!!』とばかりに読み流して頂ければ何よりです(苦笑)。

  • 収入が安定しないのは女性が社会に出てきたからではない。むしろ、女性が働かなくなったら日本は立ち行かない。それでも男女共に低収入なのはもう社会構造をなんとかするしかないのでは。

  • 腐る程聞いたボケたオッサンの与太話。耳を傾ける価値すらない言説。まだしぶとく言論の底辺にこびりついていたんですね。

  • 「約束の日」まで全くと言っていいほど無名で、妻と義母とネットワークビジネスにいそしんでいた小川センセ、あなたの奥さんはなんであなたと結婚したの?「頼りがい」とか言ったらグーで殴ってやる。

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