編集者として恥ずかしいツイート
昨日、無断転載などで炎上している『日本国紀』の版元・幻冬舎の見城徹氏が、次のようなツイートをしました。
そもそも、Wikipediaそのものが多くの文献や資料、説や伝聞をまとめたもの。いわば事典のようなものですよね。歴史的作品を書く人は意識的にせよ、無意識的にせよ、参考にするでしょう。そういうことや知識を得るためにWikipediaはあるんじゃないの?そこから何を引き出すかが作家の力量じゃないの?
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年1月19日
どこをどう読んでも『日本国紀』のコピペ問題を指摘されて、それを反省せず、開き直っているようにしか読めません。
本気でこう思っているなら、よほど精神的に追い詰められていて、正常な判断ができていないのではないかと心配になります。
『日本国紀』が責められている理由
『日本国紀』が責められている原因はいくつかありますが、ひとえにそれは関係各位の倫理にもとる反社会的言動にあります。日本は「法治国家」であり、国民は法を遵守すべきであることは言を俟ちません。
にもかかわらず『日本国紀』は「無断転載」だらけで著作権法を遵守しようとする気配すらなく、それを指摘されても開き直るばかり。第三者がつくったものを、勝手に著者「百田尚樹」として刊行してお金儲けしているのですから叩かれて当たり前でしょう。「権利者が訴えを起こさなければいい」と嘯いたツイートを関係各位はRTしていますが、繰り返しますが日本は法治国家です。法を遵守しようとする精神すら、この人たちは持ち合わせていないのでしょうか?
また、改版した事実を隠しまま、刷を重ねる度に相当量の内容修正を施しています。 こういう態度は「日本図書コード管理センター規約」に代表される出版倫理の精神に全く反しています。 こういった場合、普通の出版社ならば、改版したことを明示するのは当然として、最低でも正誤表を発表して読者に配慮するものです。加えて指摘するなら、無断転載が確認されたならば回収・絶版するのが出版社の良心というものです。にもかかわらず、幻冬舎はこのいずれもしていない。最新刷を持っていない全ての人が被害者です。
さらに『日本国紀』の制作サイドは、間違いや不備を指摘した人に対して、報復をほのめかす恫喝的態度をとっています。社会通念的に、間違いを指摘されたならば、それに感謝しなければなりません。にもかかわらず、著者の百田尚樹氏や編集の有本香氏は、批判者たちに「アンチ」「左翼」「反日」などと妄想まがいのレッテルを貼り罵詈雑言を浴びせています。このような姿勢は極めて反道徳的でしかありません。
ブロックの行き着く際は?
よって見城氏のツイートは、見当はずれの非常識極まりないものです。
ですから非難のコメントが殺到するのは必然。現在、160以上のコメントが寄せられてきていますが、その殆どが見城氏への批判です。見城氏は最初から炎上目的で呟いているのかもしれませんが、にしては批判者を片っ端からブロックしている様子。
私はこの見城氏のブロック行為を非常に懸念しています(なぜか私はまだブロックされていません)。
このようなブロックを繰り返すと、結果的に信者による賞讃コメントしか集まらなくなり、確かに本人は気持ちいいかもしれませんが、知らず知らずのうちに社会常識から逸脱してしまう危険性があります。
是非、見城氏には、批判も賞讃も併せて受け入れるだけの度量を身につけて頂きたい。なにせ「極端は非難されます。しかし、極端をやり切った時、道は開けます」などとポエムを呟いているのですから。
極端は辛いです。極端は非難されます。しかし、極端をやり切った時、道は開けます。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) January 18, 2019
ブロックされた方々の叫び
最後に、まっとうな批判をしているのに、見城氏からブロックされた方々の叫びをいくつか紹介。
著作物の引用ルールについて正しい指摘をすると、即座にブロックしてくる出版社「社長」。
— 猫観測 (@mizuya55) January 19, 2019
幻冬舎の法務部門はどうなってるんだろうな。#百田尚樹 の #日本国紀 がコピペ本じゃないなら、堂々と「違う」と説明すればいいのにね。 pic.twitter.com/oTHL2sG35P
これで見城社長からブロックされました。
— 杉浦憲二(Sugíura Kenji) (@sugiura_ken2) January 19, 2019
私の reply に反論不可能ということですね。 pic.twitter.com/KRS1jQfKYZ
瞬時にブロックされました😅
— てるお (@m23thi) January 19, 2019
さっそくいただきました。 pic.twitter.com/6OgBmYVPdy
— Ask!Seek!Knock! (@frei_free) January 19, 2019
見城徹にブロックされることが唯一の誇り( ^ω^ )
— … (@Lunch3003) January 19, 2019
— sabakanLv4 (@sabakan_Lv4) January 19, 2019
百田と一緒でブロックが得意だなぁ見城ちゃん
— UNKNOWN-IMO (@De1iUJlH7Gunyma) January 19, 2019
そーんなにー
— 寺島岳大@アル中の馬骨 (@MonstersagogoI) January 19, 2019
きーらわなくーてー
いいーじゃなーいーのー
。・゜・(ノД`)・゜・。 pic.twitter.com/igEk3GZltS
> 極端は非難されます。しかし、極端をやり切った時、道は開けます
という社長ポエムは、氏の対応を見ていると「極端」=「批判的意見には一切耳を貸さない」ことを意味しているように思えます。
そうであるならば、行き着く先は 裸の王様 なんですけどね(笑)
どうしても混同させたいんだろうなあ
コピーライト、パブリックドメイン、クリエイティブコモンズはそれぞれ(被る部分はあっても)別の物なのに「事典のようなもの」と一緒くただからな
同様に『日本国紀』もパブリックドメインになるのがお望みなんじゃないのか
まあ引用自由でも、ひ孫引きなんてわざわざしたい人はいないだろうけど
もう自分の考えに籠もるしかできなくなってしまったのか。こんなだったらもうツイッターやめればいいのに
>にもかかわらず、著者の百田尚樹氏や編集の有本香氏は、批判者たちに「アンチ」「左翼」「反日」などと妄想まがいのレッテルを貼り罵詈雑言を浴びせています。
百田先生や有本氏にとって、ろだんさんも池田信夫氏と同様のサヨクや共産主義者なんでしょう。
もっとも、「(前略)現在の自由主義国の「リベラル」と呼ばれる人々の主張の中には、共産主義思想をその根底に持つ、あるいは共産主義に近い思想が含まれている」『日本国紀』(P.492)とする先生にとって、「サヨク」「リベラル」「共産主義」などの言葉は単にアンチを識別する記号でしかないんでしょうが。
そういえば、自民党もその英語表記で「リベラル」を公称していますから、この論法だと自民党も先生のアンチになるんですけどねw
いっそTwitterに、「ブロック数」と「被ブロック数」の表示オプションを導入すべきかも知れません。
百田氏や見城氏としては、後者の少なさに拍子抜けしつつも膨大な前者を『男の勲章』扱いするかも知れませんが。
見城徹じゃないけど、私は百田尚樹にいつの間にかブロックされていてウケた(笑)まぁ、日本国紀以前から「永遠の0」や「純愛」の頃から批判してたからかなぁ…
見城社長、昔は確かに実力のある方だったから好きだったんですけどねぇ……
純愛騒動からはじめ、昨今の呟き見てると人って変わってしまうんだなぁっと……
お山の大将時代が長くて変質したのかしら?
いやほんとお山の大将ですよね…ちょっと情けないです。
めちゃくちゃダサくて、軽蔑する
昔はすごかったとか信じられない
この人は編集者として間違いなく天才ですよ。