【失笑】『日本国紀』監修者・久野潤氏、自らの無能さを証明する書評を発表【iRONNA】

『日本国紀』監修者・久野潤氏

歴史のプロを自称する監修・久野潤氏が、オピニオンサイトiRONNA上で『日本国紀』の書評を発表しました。

自称「かんしゅうしゃ」の谷田川惣氏とは異なり、久野氏は『日本国紀』の「監修者」であるという自負を持たれているようです。

しかしその書評の内容は、極めてレベルが低く、既にツイッター上などでは失笑を買っています。

この流れを受けて本記事では、主に『日本国紀』の監修・校正や、コピペ問題について久野氏がどのような見解を抱いているのかを検討します。

監修能力0を告白

まず『日本国紀』については、数多の事実誤認や確認され、まともな監修や校閲の手が入っていないのではないかと噂されました。

そんな噂を知ってか知らずか、久野氏は自分がゲラ全体に渡って赤を入れ、幻冬舎の校閲も相当細かいところまで行われていたと証言。

ゲラを受け取った筆者は、本能的にワクワクした。念のために言うと、「売れそうな本だから乗っかっとこう」などといったものではない。日本を代表する作家である百田氏には百田氏なりの重厚な歴史観があり、それに沿った著作となろう。ただそこで、いわゆる大御所の学者が形だけの「監修」として名を貸すようなものではなく、発売前の大著に目を通したうえで意見を具申し、完成までの議論に参画できる(そうすることを求められている)という期待があった。

そして、2週間かけてゲラをチェックしていった。筆者の専門は昭和戦前期の政治外交だが、他の時代も合わせて、ほぼ全ページに赤(実際のペンの色は、他の編集工程をはばかって青であったが)を入れさせていただいた。幻冬舎側のチェックも、相当細かいところまで行われていたことを付記しておく。

この証言が事実ならば、監修者である久野潤氏も、幻冬舎の校閲者も全くの無能ということを証明しているようなものです。

たとえば『日本国紀』では、マッカーサー神社という都市伝説を大真面目に論じてしまったり、靖国神社のコラムに間違いがあったり、批判している朝日新聞の日付が間違っていたりしています。こんな初歩的な間違いすら見落とすとは、アホ以外の何者でもないでしょう。

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実名に拘る謎

ところで久野氏は、匿名による批判を一切受け付けません。一方、賛辞ならば匿名でも絶賛受け付け中のようです。一体、どういう精神構造なのでしょうか?

また、質問を受け付ける条件を次のように。

仮に所属・姓名を明示したうえで問い合わせがあれば、私個人の歴史観や史実認識についてお答えすることもあるでしょう。

所属・姓名を明示すれば、質問に答えることもあるそうです。

この人は大学の教員らしいのですが、こんなこと本気で言っているのでしょうか?

というのも、その真偽が客観的に判断できるものタレコミは、匿名だろうが記名だろうがその価値に違いはありません。特にコピペ問題は、誰でも検討比較可能なものです。

たとえば剽窃(コピペ・パクリ)などの研究不正については、各研究機関とも、匿名による通報を受け付けています。なぜなら、先ほども言いました通り、コピペやパクリは当事者抜きに第三者だけで判断できるものだからです。

こんなことは大学教員ならば常識として知っている筈のことです。この人が所属されている研究機関(大阪観光大学でしたっけ?)では、アカデミックの常識とは異なる倫理観で運営されているのかもしれませんが。

つまり、匿名を理由にして質問に答えないことは、質問に答えられないことを合理的に説明するための「言い訳」にすぎません。「仮に所属・姓名を明示したうえで問い合わせがあれば、……お答えすることもあるでしょう」という言葉にすら、既に答えないための予防線が張られています。

謎理論と、読んでもないのに読んだふり

事実、コピペ問題について記名による問い合わせがあっても、結局この人は何も答えていません。

さて一方、『日本国紀』の内容についての実名による批判も出ている。ただ、同書の批判を含むものとしては最初に書籍化されたものと思(おぼ)しき『「アベ友」トンデモ列伝』(宝島社)も、「アベ友」作家だと決めつける基本コンセプトのもと、「百田尚樹『日本国紀』パクリ大検証!」と銘打っていながら、その検証素材は上記ツイッターユーザーのオピニオンサイトらしきものという点で問題にもならない

「百田尚樹『日本国紀』パクリ大検証!」という記名記事があっても、「その検証素材は上記ツイッターユーザーのオピニオンサイトらしきものという点で問題にもならない」と謎の理論をかまして回答を拒否。

繰り返しますが、コピペ・パクリ問題は、主観ではなく、客観的に判断可能な問題ですので、匿名・記名の別を問わず議論すべき論点なんです。結局、この人、答えられないから色々理屈を捏ねているだけなんですよね。

そして、ここで「実名」などと妙なことを言いだしており、これによって『「アベ友」トンデモ列伝』(宝島社)を読んでないことが確定。

問題の「百田尚樹『日本国紀』パクリ大検証!」という記事は、「別冊宝島編集部」の文責です。百聞は一見に如かず。その扉をご覧ください。

まさか久野氏は「別冊宝島編集部」という実名があるとでも思ったのでしょうか?(苦笑)

さすがにそんなことはないでしょう。

つまり、久野氏は『「アベ友」トンデモ列伝』(宝島社)を批判的に取り上げておきながら、その中身を碌に読んでいないということです。

資料をぞんざいに扱うことは保守歴史戦の常套ですが、参考資料の未掲載が問題になっている『日本国紀』を擁護する書評にも関わらず、参考資料を碌に見ていなかったとは情けない話です。

コピペ擁護論

結局、最重要問題であるコピペ・パクリの事案については次のように言及するに留まっています。

なお『日本国紀』の「パクリ」事案については、例えば、決して思想的に百田氏と近い母体ではなかろう「弁護士ドットコム」の11月27日付記事でも「出所の明示だけでなく、それぞれの部分について、明瞭区別性や主従関係などの要件に合致するのか、引用先(『日本国紀』)の歴史書としての特性や引用元の特性なども考慮にいれる必要がある」「偶然類似してしまった可能性もあるので、『依拠』の要件を満たしているのかという議論もある」と述べられている。つまり、最初から批判ありきで類似性をあげつらうだけでは話にならないのである。

コピペ問題に関する記述はたったこれだけ。

つまり、久野氏はコピペ問題の是非について自己判断を下していないということです。

すでにコピペ問題は久野氏が主張する所の実名)で告発されています。にもかかわらず、これに答えないということは、結局、久野氏は「コピペやパクリではない!」とも「これはコピペ・パクリです」とも言えずに逃げているんです。

そりゃ既に明らかになっているコピペ・パクリ箇所を見て、この疑惑を否定したのであれば、その人の見識が疑われるでしょう。かといってこれを堂々と批判しては、保守論壇界で干されかねません。

ツイッター上での書評への評価

本記事では、『日本国紀』の監修・校正や、コピペ問題についての久野氏の見解を中心に検討を加えました。その恐るべき無能さと非論理的言説には驚かされます。

その他にもオカシナところがいっぱいあるのですが、一々指摘するだけ野暮というものでしょう。陋屋氏の要領を得たコメントをどうぞ。

また次のようなツッコミも(笑)

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12 件のコメント

  • >資料をぞんざいに扱うことは保守歴史戦の常套ですが、
    敗戦直後は、焼いたり埋めたりした者勝ちでしたね。
    「大日本帝国の正義を立証する証拠物件を棄損した」筈の精神的先達に対し、「俺たちが困っているのはお前たちのせいだ」と批判するどころか、「左派やリベラルは余計な物を探し出して屁理屈を捏ねやがって」という八つ当たりを常態としている辺りが、コピペ言論文化(笑)の温床かも…

  • 子供っぽく「失笑」とか(笑)を連発しているのを見ると、嫉妬としか思えません。百田尚樹氏より売れる作品を書き、百田尚樹氏より評判にならばあなたの気持ちも治まるでしょう。それができないから、中傷しているんです。

  • 具体的な反論はなく、都合のよく論点をずらすいつもの手口。
    そこの浅い揚げ足取りにすぎない。
    これだから、あの界隈の人々は一般社会に通用しない。
    作文も大変お粗末で、ジェラシーとナルシズムと中二病が溢れている。

  • うーん。私も煽る感じよりは真面目な論証みたいな記事が読みたいですが、百田先生に対する態度は『面白いおもちゃ』に対するものって感じで、嫉妬とかは感じないですなぁ…私は。幻冬舎の考えがちょっと分からないですが、普通なら回収、それが無理でも最低…正誤表、引用や参考文献の記載は行うべきだと思うのです。私はどちらかというとろだんさんに叩かれそうな保守寄りっぽい歴史観を支持してるのですが、百田先生にはあまり歴史書などを発表して欲しくないですね。恥ずかしいので。

  • 「わざとタイポし食い付いた信者を吊るす」作戦を察せず、過去記事においてコメント欄に誤字脱字を指摘した、ユーモア・エスプリを解さない野暮天。愚者でございます。すんまへん。

    ちょいと焼き土下座してきまっさ。

  • 百田よりもっと売れてるピース又吉とかにはなんとも思ってないから、嫉妬じゃないよ。
    バカに受けるように作った本をバカに売りつけて、あまつさえバカに対して民族差別まで煽って(←これが最悪)、
    日本にバカを量産して金儲けしてる百田が悪質で醜悪で、日本にとって害悪だと思ってるだけだよ。

  • @ろだんさんへ
    『rondan.net/11858』でのご引用及び、参照元記事『http://agora-web.jp/archives/2036612.html』から遷移出来る、呉座勇一氏のコラム『https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S13796510.html』の照会で明確になりましたが、久野氏は『日本国紀』を『日本書紀』扱いするという国辱モノのミスを犯しています。
    本記事もしくは、上記ご記事でのご指摘をお勧めします(iRONNA編集部に、「色んなミスの一つ」として指摘すべきかも…)。

  • 久野潤氏ですが専門のハズの艦内神社でも怪しいところがあるようで
    著書の『帝国海軍と艦内神社』を調べてみると面白いかもしれません

  • 日本国紀のコピペ疑惑に関する久野氏の反論?ですが
    久野氏本人が過去にNHK大河ドラマに便乗して出された著作について
    アマゾンレビューで無断引用コピペ疑惑が指摘されていますね

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