【日本国紀】コピペ箇所の表現を大幅修正【仁徳天皇】

無断転載(コピペ)指摘箇所の表現修正

ツイッター上などで、Wikipediaや新聞記事などからの無断転載(コピペ)が報じられている『日本国紀』。

それがバレても著者の百田尚樹氏や、編集の有本香氏は、まったく恥じることなく開き直っているから驚きです。しかも増刷のたびに、ネット上で指摘を受けた箇所を、コッソリ改版しているのですから、その精神構造には驚くべきものがあります。

今回紹介するのは、そんなコッソリ改版。大阪新聞(真木嘉裕「聖帝・仁徳天皇 民のかまどは賑いにけり」)から剽窃していた箇所を、第5刷(第6刷)で次のように表現を大幅に改めました。

どの箇所が改めれたのか

なぜこのように表現を改めたのかといえば、剽窃・コピペの疑義が沸かないようにするためでしょう。

たとえば第1刷にある「にっこりして」「よく聞け」は、真木嘉裕氏の意訳箇所からの剽窃で、『日本書紀』の原文にはありません。

よってこの両箇所が『日本国紀』に残っていることは、原文を碌に調べずに、安易に剽窃してしまったことを告白しているようなものです。ゆえに第5刷(第6刷)で、この箇所を修正したのでしょう。

残る謎

ところで第5刷では、第4刷以前が剽窃状態だったことを認め、このエピソードの直前に「真木嘉裕氏の意訳を参考」にしたことが追記されました。

よって第5刷では参照元が明記されているのですから、続く本文の「にっこりして」や「よく聞け」を削除する必要は本来なかったはずです。

にもかかわらずこの両表現を削除してしまったところに、彼らが「やましいことをしている」と自覚している様がうかがい知れます。

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10 件のコメント

  • 副読本を出したとはいえ、そろそろ売れ行きも頭打ちになるでしょうから、これがほぼ最終刷になるかもしれませんね。

    初版だけでの改変記録で、ギネス認定されたりして 笑

  • この本に加えられる修正の大部分が、このようにやましいことの隠蔽だから正誤表を公開できないんでしょうね。修正するなら腹括るしかないのに。こんな風に読者に指摘されて晒されるような結果になるのが一番恥だって気付けないのかな。関係者にもここままじゃダメだと感じてる人はいるはず。動いてほしい。

  • 百田信者が「歴史は誰が書いても同じ表現になる」って庇ってたけど、全然違う表現に変わってる
    梯子外された信者の方は何て言うのだろうか

    • 「百田信者」とは、どういう人々を言っているのか定かではありませんが、
      「歴史は誰が書いても同じ表現になる」というのは事実ではありません。
      これは「歴史」に限らず、「現象の表現」すべてにいえることです。
      そして、これは「著作権」をどうとらえるかの基本になっています。
      具体的に説明すれば、「机の上にリンゴ一個を置いて、机の周りに五人が囲んで、それぞれが、このリンゴをみながらリンゴの絵を描いた」としましょう。「リンゴ」はひとつですが、「リンゴの絵」は五人それぞれみなちがうものです。そして、「著作権」は、この五人すべてに「絵を描いた」時点で発生しています。
      この「たとえ」は、特許庁の方が著作権のことを説明するときによく引き合いにだすものです。
      「どの人のリンゴの絵が真実」なのか「どの人のリンゴの絵がまちがい」なのかを論ずること自体、ナンセンスなのです。ただ、五人の内誰かが、「リンゴ」をみながら、実際に描いた絵は「猫」だったとした場合、この人間は「目の前のリンゴをまともに見ずに、勝手に猫を創造して描いた」とみることができます。

      さて、「日本国紀」の文章について、ここに指摘されている箇所の「訂正」の件ですが、
      結論からのべるなら、百田氏・有本氏・幻冬舎は、まず、これだけ緻密にチェックして問題点を指摘してくださっている「読者」に感謝してお礼を述べるのが筋でしょう。
      これだけ著作物を念入りに読み込んでチェックしてくれる読者がいる著書は前代未聞です。
      それだけ注目度が高いということです。
      次に、ここに指摘されている「訂正」の箇所について、第一刷と第五刷の比較文を、詳しく検討してみましたが、文章の趣旨は「仁徳天皇の仁政」についての記述であり、「訂正」の前後で、この趣旨は全く変わっていないことから、基本的に「日本国紀」を創作した著者の意図を「修正」するものではないと判断できます。

  • 経緯を正確に追われているので、書き手の心理まで透けて見えて面白い。指摘されて確認、まずいと思って修正。しかし気まずさから削除。まるで犯人の行動を防犯カメラで見ているよう。

  • 私がおかしいと思っているのはアンチだからではない。むしろファンでしたから。きっと素晴らしい歴史書ができるのだろうと楽しみにしていました。それがこんないい加減なものだったなんて。ウィキペディアから、しかも間違った情報をコピペしたと知った時は本当に驚きました。徹底的にやってください。

  • 仁徳天皇のかまどの話を聞くたびに
    「そもそも民が困窮してるのって為政者たるお前にも責任あるやん?」
    って思うんだけど
    なんでいい話扱いされちゃうだろうな

  • 新古今集にある「高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり」は誰がつくった歌なのでしょうか?論壇ネットさんは知っていますか?

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