『日本国紀』に新たなコッソリ改版箇所が見つかる【Wikipedia無断転載箇所:明史】

新たな修正箇所確認

『日本国紀』は第5刷で内容に修正が加えられ、それ以前のものと内容が食い違っている箇所が確認されます。本ブログではこれを「コッソリ改版」と名付けて追及指摘してきました。

この「コッソリ改版」に、また新たな発見がありました。それはWikipediaからのコピペが指摘されていた『明史』の引用箇所です(158頁, 関連記事)。比較すれば以下の通り。

比較テーブル

『日本国紀』第1刷と第5刷、Wikipediaの三つを比較すると以下のようになり、 第5刷ではWikipediaとの逐語的一致度が減り、『明史』卷320 「自倭乱朝鮮七載、喪師数十万、餉数百万、中朝与属国無勝算、至関白死而禍始息」により即した訳になっていることが解ります。

『日本国紀』第5刷 『日本国紀』第1刷Wikipedia2009年8月3日更新

『明史』…には、「倭乱(関白秀吉による朝鮮出兵)より七年、十万の将兵を喪い、百万の兵糧を費やすも、中朝(明)と朝鮮に勝算はなく、関白が死するに至り兵禍は休まり始めた」と書かれている。
『明史』…には、「豊臣秀吉による朝鮮出兵が開始されて以来七年、明は十万の将兵を喪失し、百万の兵糧を浪費するも、明と朝鮮に勝算はなく、ただ秀吉が死去するに至り乱禍は終息した」と書かれている。 この戦争について『明史』は「豊臣秀吉による朝鮮出兵が開始されて以来7年、(明では)十万の将兵を喪失し、百万の兵糧を労費するも、中朝(明)と属国(朝鮮)に勝算は無く、ただ関白(豊臣秀吉)が死去するに至り乱禍は終息した。」と総評する。

修正したはずの第5刷の日本語が、滅茶苦茶不自然ですね(笑)漢文能力、大丈夫でしょうか?

恐らく無断転載(コピペ)の指摘を受けて、慌てて原文を調べて微修正したのでしょう。(なお、この原文自体もネットに落ちています)

もちろん修正すること自体は悪いことではありません。しかし無断転載の不徳を恥じて謝ることもなく、開き直って踏ん反り返っている態度には問題があるでしょう。にもかかわらず、その裏ではコソコソと当該箇所を修正しているというのは情けない限りです(笑)

なお、この様な箇所は他に追確認されるため、追って記事にしたいと思います。

一刻も早く修正箇所が幻冬舎から公開されることを願います。

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6 件のコメント

  • こういう修正も百田さんが自分で直したのではなく、スタッフに修正した方がいいと言われて、「アンチがもう騒げんようにコピペしたとこは直しといて」と適当に指示したのではないかと妄想してます笑

  • 皆様の、間断なきご指摘によって、「日本国紀」は、より洗練され輝きをましているようですね。皆さまのご努力に感謝します。(私は、百田氏、有本氏、幻冬舎とは全くえんもゆかりもありませんがーー)「日本を好きになる」と銘打って創作されたこの「日本国紀」が、より洗練され輝きをましていくということは、この書を通じて、「日本を好きになる」人たちが増えていくということで、大変喜ばしいことです。

  • 幻冬舎関係者へ
    こはにわ歴史堂のブログで、日本国紀の「感想」としてかなり多くのツッコミが入ってますが、時系列の矛盾など修正必須なものも散見されるのできちんと確認して正しい内容に修正してください。
    もちろん浮世先生にお礼言ってくださいね。日本人として。

  • (辞書)を買ったときでも “正誤表” が付いていたりしますが、箇所がわかるように 糊とかテープで巻末に貼り付けています。その箇所を手書きで書き直すのは勿論です。

    私は(日本国紀)の場合もネットを見て指摘箇所を直しています。それでいいのでは。
    ネットは、ここが訂正された…と教えてくれるので便利ですね。
    ※ 朝日新聞の記事なんて誤記どころか(嘘・捏造)でしょ。

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